ハンゲーム - 楽しいコンマ、Goハンゲーム!
[チャレンジマッチ]イ・セドル"最小限ひと勝負は勝つようにする"
 
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 ▲プレス ブリーフィングをしているイ・セドル9段(左側)とデミス・ハサビスCEO。

イ・セドルvsAlphaGo、第2局プレス ブリーフィング 
ハサビス"変則手打ったAlphaGo驚くべきだった"

2連敗にあった後プレス ブリーフィングに臨んだイ・セドルは上気した顔だった。 終局後から40分近く過ぎたが表情は固まっていた。 時々微笑を浮かべたが1局を敗れた後に見えた余裕とは異なっていた。

衝撃の連敗。 2局では明確なミスなしでよく打っていったので結果はさらに衝撃的に近づいた。 何が誤ったのだろうか。 淡々とした語調で所感を明らかにして記者たちの質問に答えた。

"とても立派な対局が進行された。 ヨセまでみなぎる緊張感が漂った。 これはイ・セドル9段の優れた棋力に起因したと考える。 そしてAlphaGoも驚くべきだ。 解説委員の話によれば予測できなかった色々な変則的な手を打って手に汗握る非常にエキサイティングな対局になったようだ。" (デミス・ハサビス ディープマインドCEO)

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▲ "とても立派な対局だった。" (デミス・ハサビスCEO)
 

"昨日十分に驚いたしもう話す言葉がない程ではないかと思う。 内容上本当に完敗であった。 先んじたことが一度もなかったようだ。 昨日の囲碁は機会があったが今日はAlphaGoの完勝でAlphaGoが本当に完ぺきな対局を広げたようだ。" (イ・セドル9段)

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▲ "3局も容易ではないようだ。" (イ・セドル9段)

 

"AlphaGoが黒を捉えたので布石をどのように組んでいくのかとても気になった。 昨年10月とは違ってものすごい印象を受けた。 革新的で冒険的で、時には危険だと思った手を打って成功に導いていくのを見る事ができた。 中盤部、後半部を進めてAlphaGoが大きい能力、大きい実力を持っているということを感じたしAlphaGoが碁を打つ棋風がとても美しいと思った。" (マイケル・レドモンド9段・英語解説委員)

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▲ "AlphaGoは革新的で冒険的だった。" (マイケル・レドモンド9段)
 

"昨日とは違いイ・セドル9段がとても安全に動いているのではないかという気がした。AlphaGoが昨日はヨセで問題点があると考えたが今日はヨセでとてもよく打ってびっくりした。" (ユ・チャンヒョク9段・現場解説委員)

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▲ "イ・セドル9段がとても安全に打った。" (ユ・チャンヒョク9段)
 

-昨日イ・セドル9段が中押し負けを宣言する30分前にディープマインド側が勝利を確信していたという報道が出てきたのだが今日はどこで勝利を確信したのか。
 
"(デミス・ハサビス)AlphaGoは対局を進めて勝算がどうか自ら推定する。かなり確信と自信を持って進めるのだが中盤部までは半々程度同等な試合がなされていると考えたようで、後半部に突入してさらに自信を持ってさらに確信を持つようになったようだ。

解説委員も意見が入り乱れていたし現在の形勢がよく分からず確信をするのは難しい部分があるといったがAlphaGo自らは後半部に入ってますます確信を持つ事になったようだ。"

 

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-AlphaGoの弱点がいったい何か気になる。
 
"(イ・セドル)そうだな、弱点を見つけられずに二局みな負けたようだ(笑)。"
 
"(デミス・ハサビス)内部的に評価をする。AlphaGoの棋力や実力がどの程度なのか。それでこのような対局を行わなければならないことだ。あまりにも立派なイ・セドル9段のような方と対局をしてAlphaGoの長短所を知ることができる。それで対局を行う。"

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-第3局は自信があるのか。
 
"(イ・セドル)もう2-0で容易ではないようだ。最小限ひと勝負は勝てるように最善を尽くす。今日の囲碁で見ると中盤以降になると事実難しい。その前に勝負を見る側へ行ってこそ勝つことができる確率が上がるようだ。"

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原文記事:ハンゲーム - 楽しいコンマ、Goハンゲーム! 

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イ・セドル人工知能に2連敗。。。何故コウが出てこないのだろうか
 


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3局は12日午後1時から開始

イ・セドル9段が人工知能‘AlphaGo’に2連続中押し負けにあう事件が発生した。 

10日ソウル、光化門(クァンファムン)フォーシーズンズホテル ソウル特別対局室で開かれた‘Googleディープマインド チャレンジ マッチ’第2局でイ・セドル9段が人工知能‘AlphaGo’に211手で白中押し負けにあった。 イ・セドル9段は9日同じ場所で開かれた第1局でも‘AlphaGo’に186手で黒中押し負けにあった。

第2局で‘AlphaGo’という序盤異常感覚(黒13・15・37)を披露してイ・セドル9段が先んじたが、中盤を越えてから力を発揮した。 黒139から153まではプロ棋士も感心するほど完ぺきな仕上げ手並みを見せたし黒165まで中央に大きい地を作って勝負を決定した。

現場でイ・セドル9段の対局を見守ったユ・チャンヒョク9段は“1、2局でイ・セドル9段が本人の碁を打てなかったしおかしな程安全運行をした”としながら“3局から本人の碁を打つことが重要だ”と話した。
100万ドルの賞金をかけて行われるイ・セドル9段と‘AlphaGo’の‘Googleディープマインド チャレンジ マッチ’第3局は12日同じ場所で開始される。 

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▲終局直後のイ・セドル九段。


なぜコウが出てこないのだろうか? 
 
対局が終わった後約30分が過ぎて記者会見が始まった。 イ・セドル9段は明るい表情でGoogleディープマインドCEOデミス・ハサビスと握手を交わした。 五番勝負が進行中なのでAlphaGoの強みと弱点に関し明快に聞けなくて残念だったし対局中にコウが全く登場しない事に関し秘密契約があったのか疑惑を提起する質問が出てきて場内ががやがや騒がしくなることもあった。 

ハサビス:とても立派な対局だった。 ヨセ段階でもきっ抗したのはイ・セドルの立派な技量に起因した事だ。 解説者も予想外の変則的な手をたくさん打ったと話した。 

イ・セドル:驚いたのはすでに昨日の事で今は話す言葉がない。 内容的に私の完敗であり序盤から一時も私が先んじたという瞬間がなかった。 AlphaGoが完ぺきな対局を広げた。 

(グーグル英語解説)マイケル・レドモンド9段:"2局はAlphaGoが黒を持つことになるのだが布石をどのように組んでいくか気になった。 深い印象を受けた。 革新的で冒険的な手を打ちながらも先んじた。 中盤能力もすごい。 AlphaGoの棋風が本当に美しいと考えた。" 

(グーグル韓国語解説)ユ・チャンヒョク9段:今日の試合を見れば昨日と違うようにイ・セドル9段があまりにも安全に動いたのではないかと思った。AlphaGoは昨日はヨセに問題点があったと見たが今日はヨセで本当によく打ってびっくりした。 

-AlphaGoはいつ勝利を確信するか?
 
(デミス) "AlphaGoは囲碁を進めながら試合に勝つ確率を推定する。 ある程度確信と自信を持って手を決めるという事だ。 (AlphaGoは)中盤まで勝率が半々であると判断し、後半に入っては確信しにくい部分を現わした。 後にははるかに自身の勝利を確信した。" 

-AlphaGoの強みと弱点を知りたい。
 
イ・セドル"そうだな、弱点を見つけられなくて二局みな負けたようだ。" (ハサビスに目くばせで順序を渡した。 )
 
ハサビス"私たちは内部的に技量を推定する。 そのためにイ・セドル9段のような立派な棋士と対局を行ってみて長所でもひょっとして見逃していた弱点を知ることができる。 それでこの対局をする事ではないだろうか。"

-中国専門家たちはまだ自分の実力を100%発揮していないと見てイ・セドル9段とAlphaGoがコウをしないという秘密契約があるのか?
 
イ・セドル"前の質問はよく分からない。 3対局が残った。 一勝負でも勝利する事ができるように最善を尽くす。"  
 
原文記事:イ・セドル人工知能に2連敗。。。何故コウが出てこないのだろうか