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 他人の土地に19年にわたり大量のごみを積み上げたとして、兵庫県警は10日、神戸市西区玉津町上池、無職出石美智子容疑者(74)を不動産侵奪容疑で再逮捕し、発表した。「私の土地です」と容疑を否認している。県警によると、ごみの重さは約7トンにのぼったという。

 神戸西署によると、出石容疑者は1997年ごろから先月までの間、他人が所有する空き地の一部(約23平方メートル)に生ごみや布団、木材などのごみを高さ約2メートルまで積み上げた疑いがある。ごみは空き地の所有者が設置したフェンス沿いなどに捨てられ、この所有者は「容疑者の所有地と隣接していて、境界を巡りもめていた」と話しているという。

 出石容疑者は昨年8月、この所有者宅の玄関先に家庭ごみ1袋(約4キロ)を捨てたとして、先月29日に廃棄物処理法違反容疑で逮捕され、10日に起訴された。