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中国 生産者物価指数の大幅な落ち込み続く
3月10日 15時17分

中国では企業が製品を出荷する際の値動きを示す指数が、先月は前の年の同じ月より4.9%下落し、依然、大幅な落ち込みが続いていて、中国経済の内需の弱さが物価の上がりにくさにつながっているという見方が広がっています。
中国の国家統計局によりますと、企業が工場などから製品を出荷する際の値動きを示す生産者物価指数は、先月は前の年の同じ月より4.9%下落しました。
これは石炭やプラスチック製品、それに自動車などが値下がりしたことによるもので、下落率は前の月から0.4ポイント縮小したものの、14か月連続で4%を超える大幅な落ち込みとなりました。
一方、先月の中国の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて2.3%の上昇となり、上昇率は前の月より0.5ポイント拡大しました。寒波の影響で野菜が大幅に値上がりしたためですが、衣料品の値上がり幅が縮まるなど食品以外の物価は1%の上昇にとどまり、全体でも政府がことしの目標としている3%程度を下回る水準が続いています。
中国経済の専門家は、「鉄鋼など一部の業種では減産で価格の下落が一服したものの、全体的に供給が需要を上回る状況が続いている。消費者物価も食品の値上がりが家計の負担を重くして、消費意欲を冷え込ませている懸念もある」と話していて、中国経済の内需の弱さが物価の上がりにくさにつながっているという見方が広がっています。

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