米グーグルは2016年3月9日(米国時間)、米フェイスブックが主導するOpen Compute Project(以下、OCP)に参加すると発表した。まず48Vのラック設計を寄贈し、ディスクやサーバ/ネットワーク管理システムなど、他の部分でも貢献していくという。
グーグルのブログポストによると、当社のデータセンターで稼働するサーバのパフォーマンスと電源効率を両立させるため、同社は2010年に48Vラック電源供給設計の開発を始めたという。
「当社の48Vアーキテクチャはそれ以降進化し、48Vを受けるサーバの設計、ラックレベルの48V リチウムイオンUPSシステムを含むものとなった。グーグルは過去数年間にわたり、48Vインフラを大規模に利用してきた。結果として、この設計の効果と信頼性に確信を持つようになった。(中略)OCPと協力して、この設計を標準化することにより、だれもがこの次世代電源アーキテクチャを採用し、グーグルと同様な電源効率およびコストメリットを得ることができる」
グーグルはフェイスブックと、現在のOCPにおけるOpen Rackを拡張する仕様について共同作業を進めており、これをOCPに提供するつもりだという。
ブログポストでは、グーグルのOCPにおける活動は、これに留まるものでないとしている。例えば同社はクラウドベースのアプリケーションに適したディスクソリューションについての検討を進めている。また、サーバやネットワークの管理システムについても貢献できる可能性があるという。
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