「絆」きずな。
- 人と人の断ち切ることの出来ない繋がり、結びつき
- 牛や馬などをつなぎ留めておくための綱
- しがらみ、呪縛、束縛
この「絆」という言葉は、牛や馬などの家畜が逃げないようにつなぎとめておくことから生まれた。そこから「縛り付ける」「結びつき」などの意味が増えていったと。
そしてあの震災で「絆」という言葉がすごく使われるようになったと思う。
震災というのは人間のいろんな物を奪った。大事な人や家や穏やかな生活などを奪われた人もたくさんおられると思う。あれからたくさんの辛いことや努力を重ねて今少しづつ元の生活に戻ろうとしている途中なのではないかと。
でもそれらに「絆」とか「感動」とか「希望」とか「思い」とか変に言葉を当てはめて感動話のようにもっていこうとする事にすごく違和感を感じる。
- こんな危機的な状況で生き残った兄弟の感動の秘話
- 生活物資を送り続けた田舎町と福島の深い絆
- 復興に向かって走り続ける社長の目指す希望、そしてその思い
リアルな部分というのはもっと必死でもっと悲壮でもっと大変だったと思う。奇跡の一つのうしろには数千数万の犠牲があったと思うし、奇跡の裏に隠していいものではないと思う。ただ、希望とか思いとか絆という「綺麗な言葉」を使っていたのはただの傍観者だったんじゃないかと思う。言葉でリアルを違う形に縛り付けていたんじゃないか。
僕は逆にさっき最後に書いた意味の「しがらみ、呪縛、束縛」を感じずにいられない。言葉に縛られて真実を見失わないような生き方をしたいと思う。
※この記事はいろんな事を振り返り振り返りしたので2時間ほどかかって書いた。