吉田真梨
2016年3月10日23時37分
主に外国産の原材料を使っているのに、国産と誤解させる表示をしたとして、消費者庁は10日、熊本県大津町の茶製造販売会社「村田園」に、景品表示法違反(優良誤認)で、消費者への周知徹底と再発防止を求める措置命令を出した。
調査をした公正取引委員会によると、対象は2009年7月~15年12月に販売された「村田園万能茶」と「大阿蘇万能茶」のそれぞれ「選」と「粋」の計4種類(各400グラム入り)。パッケージには「阿蘇の大地の恵み」と書かれ、日本の山里を思わせる風景のイラストが記載されており、原材料が国産と誤認させると判断した。調査の結果、原材料21種類のうち19種類が中国など外国産だった。
製品はインターネット通販や全国の店舗で売られていたという。村田園の小宮路浩昭常務は「原材料を偽るつもりはなく、問い合わせがあれば産地を伝えていた。事実を誤認させてしまったことを真摯(しんし)に受け止め、パッケージを変更する」と話した。(吉田真梨)
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朝日新聞社会部
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