ラピュタのバルスだけじゃない!放映されると実況で超盛り上がる映画4選

全セリフを暗記してエア実況する猛者が大量発生「コマンドー」

実況を語るのに絶対外せない洋画があります。それは「ターミネーター」でおなじみ、元カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガー主演のB級アクション映画「コマンドー」です。実況がお好き?結構。ではコマンドーでますます実況がお好きになりますよ。

かつて「コマンドー」と呼ばれる精鋭部隊に所属していた退役軍人ジョン・メイトリックス。隠居生活を送っていた彼と愛娘のジェニーだったが、ある日突然武装集団の襲撃にあいジェニーが連れ去られてしまう。武装集団の正体はかつてコマンドー部隊に失脚させられたバル・ベルデ共和国のアリアス元大統領とかつてのメイトリックスの部下・ベネット。アリアスはクーデターのため、ベネットは自分を部隊から追い出したメイトリックスへの恨みを晴らすために愛娘を人質にメイトリックスに現大統領の暗殺という闇の仕事を強要したのだ。しかし、メイトリックスはその要求を飲まず、娘を奪還するべくたった一人で武装集団に立ち向かっていく…とかいうあらすじはこの際どうでもいいです。(把握してた方がさらに楽しめますが!)

コマンドーの魅力はとにかくイカレた…いやイカした台詞回し!!

・「面白い奴だな、気に入った。殺すのは最後にしてやる」
・「お前は最後に殺すと約束したな、あれは嘘だ」
・「どこで(ロケットランチャーの)使い方を習った?」「説明書を読んだのよ」
・「来いよベネット!銃なんか捨ててかかって来い!!」

などなど、コマンドー語録と呼ばれるツッコミどころ溢れる独特の台詞のノリがネットユーザーの心を掴んで離さないのです。

洋画はもとは外国語なので、DVDになったりテレビ放送される際は、字幕の内容や吹き替えの台詞が翻訳担当者によってかなり異なるのですが、コマンドーの場合平田勝茂さん翻訳の日本語吹き替え版が一番愛されています(コマンドー語録はたいてい平田さんの翻訳の産物)。

その中毒性は「コマンドーの台詞は全部暗記している」という熱狂的なファンが大量に生まれているほど。

何度も見すぎて、なんとテレビを見ずともリアルタイムで台詞を「エア実況」できる訓練され尽くされた方はコマンドー組合員と呼ばれています。好きすぎでしょ!!

コマンドーは実況の代名詞となっているので、コマンドーを放映していなくても何かにつけては「#commando」をつけてコマンドーをエア実況する猛者が発生するのがもはやお約束。

金曜ロードショーや午後のロードショー、日曜洋画劇場などテレビで映画を放映している時は「#commando」でハッシュタグ検索してみてください。なぜか放送されている映画ではなくコマンドーを実況している人がいるかも!?いったい何が見えているんでしょうな…。

戦艦が簡単に沈むか!これぞハリウッドな人類VS宇宙人スペクタクル「バトルシップ」

最後にご紹介するのは、2015年のGWの日曜洋画劇場に超新星の如く登場し「天空の城ラピュタ」「サマーウォーズ」「コマンドー」という実況向け鉄板映画三銃士に負けないぐらいの盛り上がりを見せたハリウッド映画「バトルシップ」。

ストーリーは、ざっくり言うとハワイ沖での世界14カ国の海軍が集まった環太平洋合同演習中に突如宇宙人が来襲、アメリカ海軍と浅野忠信率いる海上自衛隊の艦隊が協力して宇宙人と闘う…というもの。

ユニバーサル・ピクチャーズ100周年記念作品として巨額の制作費を投じて作られた本映画(ちなみにメインキャストで浅野忠信さんが出演!)ですが、ゴールデンラズベリー賞の最低作品賞、最低監督賞、最低脚本賞、最低助演男優賞、最低助演女優賞、最低スクリーンアンサンブル賞の6部門にノミネートされ、最低助演女優賞を見事受賞してしまったといういわくつきの作品。

…ということは裏を返すとB級映画大好きな人にとっては夢の様な作品。つまり皆でツッコみながら実況する映画としては最高峰の出来だったのです。ツイッターに実況ツイートが溢れたのも頷けますね。

宇宙人によってイージス艦、潜水艦や空母など最新の戦闘艦が破壊しつくされ大ピンチに陥る終盤、現役稼働を引退し観光スポットとなっている歴戦の戦艦ミズーリが地球のピンチに立ち上がった退役軍人のおじいちゃんたちによりまさかの復活!

君も死ぬ 俺も死ぬ 皆死ぬ・・・だが今日じゃない」「戦艦が簡単に沈むか!」という熱い名台詞とともにドリフトを決めながら宇宙船に致命の一撃を与えたミズーリのシーンはツイッターで大いに盛り上がり、実況界に新たな1ページを刻みました。

実況はまるでお祭り!好きなテレビ番組を見ながらTwitterで実況してみよう!

そもそも、テレビ番組を見ながらコメント実況をする文化は2ちゃんねるなどネット掲示板の実況スレッドが始まりといわれています。

ネット文化の発達によって、現在は実況をする場となるプラットフォームはTwitterに変わっていますが、動画や生放送にリアルタイムでコメントをしていくという仕組みは同様にニコニコ動画ニコニコ生放送、ツイキャスなど現在主流となっている動画サイトのルーツにもなっているように思われます。

「ネットを通じて、皆で同じものを見ながら騒ぐ」というのは日本独特の文化なのかもしれませんね。実況の盛り上がりを知っているけれど自分で実況ツイートをしたことはないという人は、ひょっとすると日本人失格なのかも!?

今回ご紹介した映画達は実況デビューにはもってこいです。テレビで放映されるかはテレビ局の編成次第ですが、そのタイミングが来た時はチキンブリトーを齧りながら40秒で支度して実況してみましょう!

image by ぱくたそ,YouTube

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