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威圧的取り調べ、録音録画で初再生

 栃木県日光市(旧今市市)で2005年、小学1年の女児(当時7歳)が連れ去られ殺害された事件で、殺人罪に問われた勝又拓哉被告(33)の裁判員裁判が10日、宇都宮地裁(松原里美裁判長)であり、取り調べを記録した録音録画が初めて再生された。焦点になっている自白の任意性を立証するのが目的。15日まで4日間にわたり計約7時間、再生される。

     14年2月18日午後の記録で、勝又被告は同日午前の取り調べで殺害を認めたことについて検察官に聞かれると「覚えてません」と答えるなど、明確に殺害を認める言葉はなかった。同25日の記録では「黙秘権を使いたい」と求めた勝又被告に対し、検察官が「このずるい様子を被害者や遺族に見せてやりたい」などと威圧的な態度で追及。その後、被告が「もう無理」と叫び窓に向かって突進する場面もあった。【野口麗子】

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