欧州中央銀行のドラギ総裁が、バズーカをぶっ放しましたwww

政策金利(Main refinancing operations rate)は予想0.05%に対し0.00% (これまでは0.05%) *サプライズ

上限政策金利限界貸出金利(Marginal lending facility rate)は予想0.30%に対し0.25% (これまでは0.30%) *サプライズ

下限政策金利中銀預金金利(deposit facility rate)は予想-0.40%に対し-0.40% (これまでは-0.30%)

資産買入れプログラムは800億ユーロへ拡大 実施は4月 *サプライズ

投資適格社債(金融債を除く)を資産買入れプログラムの対象に含める *サプライズ

TLTRO 2を6月から開始 *サプライズ


【追記】 記者会見でのディスカッション

国際機関の発行する債券の購入リミットを、これまでの全体の30%から50%へ拡大する。

欧州の第4四半期のGDPは+0.03%で、主に内需によって支えられている。ECBの金融政策が、内需を下支えしている。

原油価格の低迷が消費者を助けている。またインフレを抑制する働きをしている。

実質GDP予想
2016年 +1.4%(+1.7%から引き下げ)
2017年 +1.7%(+1.8%から引き下げ)
2018年暫定 +1.8%

インフレ(HIPC)予想
2016年 +0.1%(+1.0%から引き下げ)
2017年 +1.3%(+1.6%から引き下げ)
2018年暫定 +1.6%

Q&Aセッション

TLTRO 2 は長期でのリファイナンシングを提供するもので、4年間の償還期限となっている。これを利用したい銀行はMROレート(つまり0%)を払う。実体経済におカネを回した銀行ほど、沢山のTLTRO 2を借りる事が出来る。ユーロ圏の融資成長は回復しているが、まだまだである。
銀行にファンディング面で心配を取り除くことがポイント。
近く来る銀行債の償還に際し、銀行が融資に消極的にならないようにする狙いがある。

ティアリング(階層化)システムを導入するかどうかはディスカッションしたが、やめることにした。

今後は、政策金利による誘導よりTLTRO 2など「その他」のツールによる誘導に力を入れる。

たんにマイナス金利…というだけでなく、社債購入など、あらゆる面で金融緩和するというのが基本メッセージだ。

TLTRO 2 は、後で金利がさらに下がった時、さらにアジャスト・ダウンする。だから早く借り過ぎて、レートをロックインしてしまったために損をするという状況を作らない。