「BIND 9」に複数の深刻な「脆弱性」 - 異常終了するおそれ
「BIND 9」がサービス停止に陥る深刻な脆弱性が複数判明した。多くの利用者に影響を及ぼすとしており、Internet Systems Consortium(ISC)や関係機関では対応を呼びかけている。
ISCが公表した「CVE-2016-1286」の詳細
今回明らかとなった「CVE-2016-1286」は、DNSSEC検証における署名レコードの処理に問題があり、リモートよりDoS攻撃が可能となる脆弱性。攻撃を受けた場合、クラッシュしてサービスが停止するおそれがある。
深刻度は「高」で、DNSSECを利用していない場合も影響があり、DNSSEC検証の無効化なども回避策とならないため注意が必要だという。
また上記以外にも、権威DNSサーバ、キャッシュDNSサーバのいずれも影響を受けるサービス拒否の脆弱性「CVE-2016-1285」や、DNS Cookieに関する脆弱性「CVE-2016-2088」など深刻度が「高」の脆弱性が明らかとなった。
ISCでは、脆弱性を解消した「同9.10.3-P4」「同9.9.8-P4」を公開。ISCや関係機関では、すみやかにアップデートを実施するよう利用者へ注意喚起を行っている。
(Security NEXT - 2016/03/10 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「IKEプロトコル」がDDoS攻撃に悪用されるおそれ - 9倍に増幅されるケースも
Linuxなどで利用する「glibc」に深刻な脆弱性 - コード実行のおそれ
Huawei製モバイルルータに脆弱性 - 悪意あるサーバに誘導される可能性
BIND 9に不正なレコード受信で異常終了する脆弱性
BIND 9にDoS攻撃受ける恐れ - 異常終了する脆弱性が判明
MS、月例セキュリティパッチ12件を公開 - ゼロデイ脆弱性2件を解消
PowerDNSの権威DNSサーバにDoS攻撃のおそれ
BINDのアップデートが公開 - DDoS対策のオプションも
BIND 9に深刻な複数脆弱性 - DoS攻撃を受ける可能性
BINDの脆弱性に実証コード - 国内で実被害も