最近のネットニュースで、こんなタイトルの記事を見かけます。
○○の○○に絶賛の声!!!
タレントさんがスッピンやイメージチェンジした写真を公開し話題になったとき、必ずと言っていいほど『絶賛』の文字を使った記事が世に出ます。
好感度の低いタレントさんや、「え?」と思うイメチェンを遂げた人がいても必ず、「絶賛!!」という文字が躍る。
しかし、本当に絶賛ばかりされているのかと言うとそうでもない。ネット上の反応を見ると否定的な意見もかなり存在します。
絶賛しているのは誰か??
ファンの人たちです。そもそもSNSやブログを使って公開された画像はファンに向けられています。ファンが絶賛するのは当たり前です。
彼らはファンと言うより『信者』と呼んだ方がいいかもしれません。自分が心酔している人が何をしても彼らは、『絶賛』します。思考停止、問答無用の全肯定です。
正直、肯定的な意見の大半は考えが浅いように思います。
世渡り的な意味で言うならば、他人を適当に肯定しておいた方が利口です。否定するということは周囲にネガティブな印象を与えかねない。
だからこそ、否定してくれる人の意見こそ貴重ではないでしょうか?
適当な肯定意見よりも圧倒的に。
肯定よりも否定のほうがエネルギーを使う
他人を肯定することがポジティブな行いとして持てはやされる世の中ですが、実は適当に他人を肯定するだけなら誰にでもできます。
「いいね」「すごいね」「すてきだね」「おもしろいね」
とりあえず褒めておけば相手は肯定されて気分が良い。
否定はそうもいきません。
まず、否定した時点で相手を敵に回すことになります。否定されて喜べる人間なんていません。「否定大歓迎!」と言いながらも心のどこかでは必ずイラッ!! としているものです。
否定をすれば適当な言葉で済ませることはできません。
「どう思う?」
『ダメだな』
「どこが? どうダメなの?」
相手が敵意を抱けば尚更、否定の理由を追求されます。
ここでしっかりと答えられなければ相手に感じ悪い印象を残すだけです。否定するためには、ちゃんと自分の意見を持たなくてはなりません。
相手の主張を聞いたうえで自分の意見を持つ。適当でも良い肯定と違って、否定は適当にはでないんです。中途半端な否定は人間関係の悪化にも繋がりかねない。
相手と真逆の意見を言うので相手に理解してもらうために言葉を選びます。どう言えば伝わるか、どう言えば考えを簡潔に表現できるか。物凄く頭を使います。
実は、人を肯定するよりも否定するほうが大変でエネルギーを使うんです。
しかし多くの人が、肯定意見をポジティブに捉え否定意見を拒絶する考えを持っています。
否定されて気分が良い人間はいないのだから仕方ないのかもしれない。
だからといって肯定意だけを鵜呑みにして良いのでしょうか!?
肯定意見は薄い
偶然見たブログエントリーのブコメ欄です。
賛否両論…… いや、若干『否』が多いかな(笑)
賛成か否定かはどうでも良いです。このエントリーにつけられたコメントをザーッと見ていくとあることに気が付きます。
肯定派のコメントは薄い。
100%の肯定意見を述べている人が何人かいます。ほとんどが数文字の適当なコメントです。
もちろん、彼らが本気でこのエントリーを読んでいないと断言する気はありません。真面目に読んで心から出てきたコメントなのかもしれない。
しかし、「コイツら本当は読んでないんじゃねぇの?」と思われても仕方ない。『読まなくてもできるレベルのコメント』です。
「この人は仲が良いからとりあえず褒めとけ」と適当に書いたコメントなんじゃないの? と邪推してしまいます。
一方、否定的な意見のほうが文字を費やしています。ちゃんと読んでから書いてるんだな、考えて書いてるな、と分かるコメントが多くあります。
ココで言いたいのは、「どちらが正しいか?」ということではありません。
肯定的な意見よりも否定的な意見のほうが圧倒的にエネルギーを使って書かれているという事実です。
ある程度コメント欄が盛り上がっているエントリーでは必ず見られる傾向です。肯定派のコメントは適当に一言で済まされたものが多く、否定意見のほうが多くの文字を使っています
※否定意見の方がエネルギーがあることを理解していて、あえて否定されるような主張をする。これが『炎上商法』だっ!
肯定から学ぶか否定から学ぶか
紹介したコメント欄から何かを学ぼうとした時、「否定的な意見は無視しろ!」という考えが正解と言えるでしょうか?
たった一言の賞賛コメントから何を得ることができるでしょうか?
ネット上のコメント欄で親身になって否定してくれている人などなかなかいないと思います。
でも、少なくとも、しょーもない賞賛コメントよりは何倍も考えさせられませんか?
肯定なんて適当でもデキる。ということを肝に銘じておく必要があります。今ではボタン1つ(『いいね』等)で肯定できる時代です。
あなたに向けられた賞賛のコメントや肯定的な言葉は、たいして考えもせずに放たれた適当なモノかもしれません。
もし、誰もが肯定する中で一人だけ自分を否定する人が現れたとき、その人の意見こそ耳を傾けるべきではないでしょうか?