実録。ぼくはこうしてソシャゲを潰した。
実録。ぼくはこうしてソシャゲを潰した。
sionic4029
序
野球で「ウチの球団は再生工場だ!」というと、故障してたりうだつが上がらなかったりという選手を雇いつつ、戦力として重用するみたいなことを思い浮かべるが、ネトゲ業界で「再生すれば売れる」みたいな話が出るゲームタイトルは、大抵、事故物件そのものを要介護状態で看取るようなオチばかりである。
さて、それら事故物件は海の向こうからやって来る。韓国のネトゲ業界からドロップアウトしたようなセールス風情のブローカーが、「すでに日本語化してある(以前日本サービスをして失敗したことがあるから)」「売るアイテムもいっぱいある」「サーバーのスペックがショボくても大丈夫(旧作だから)」「昔やってたユーザーが戻ってくる」という何の根拠も数字の裏付けもない売り文句、ウリナラ文句で、ご丁寧に新しいタイトルロゴまで誂えてやってくるわけだ。
で、うっかり儲かる姿をもわもわ~んと思い浮かべるとか、肉弾接待みたいなのを歌舞伎町の風林会館をちょっと先に言ったトコとか、上野広小路のアソコとか、赤坂の某所とかでズッポシ受けるとかして、ついつい契約してしまうことがあったりなかったりする。
こういう曰く付きのモノでも、本当に再生できる素晴らしいネトゲ運営企業はあるにはあるし、そんな汚らしい売りつけられ方ではなく清廉潔白な契約方法で日本市場に持ち込まれたものもあるが、事故物件に変わりはない。多くの企業は呪いのアイテムの如きパワーに呑まれ、手放していれば一命を取り留めたものを、撤退や事業解散の憂き目に遭う。そして呪いのアイテムは次の所持者を求めて、再度怪しきセールス風情の手に委ねられ、宿業たる輪廻を歩むのだ。
此度書き記すのは、実際にあったかもしれない事故物件にまつわる破滅の物語……。