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世界資本主義に代る共産主義的新秩序は必ず来るものと確信したのであります。帝国主義国家の自己否定に終る如き極度の消耗戦、[支那]国内の新興階級[中国共産党]の抗戦を通じての勢力拡大、被抑圧民族国家群の解放、ソ連の地位の増大等は正に其の要因であります。(p.189)このような意図から、彼は朝日の田中慎次郎政治経済部長から得た「日本軍は南進する」という情報をゾルゲに伝え、これによってスターリンは戦力を対独戦に集中して勝利を収めた。それと同時に近衛文麿の顧問だった彼は、ドイツの和平工作(トラウトマン工作)を妨害し、蒋介石と徹底的に戦うよう近衛に進言した。その目的は両者が戦争で消耗し、中国共産党が漁夫の利を得るためだった。
私の立場から言えば日本なり独逸なりが簡単に崩れ去って英米の全勝に終るのでは甚だ好ましくないのであります。[…]日本は社会体制の転換を以てソ連、支那と結び別の角度から英米へ抵抗するの姿勢を採るべきであると考えました。此の意味に於て日本は戦争の始から米英に抑圧せられつつある南方諸民族の解放をスローガンとして進むことは大いに意味があると考えた(p.190)普通に戦争すると、日本は英米に簡単に負けて降伏するだろう。それではだめで「南方諸民族」を巻き込んだ「大東亜戦争」をやって壊滅し、日本を含む東アジア全体を共産化することが尾崎の目的だった。
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