引き続きプライスアクションをMAトレードシステムに絡めて解説したいと思います。もう一度基本的なルールを確認します。
3回目の反発狙いはNG
レートが移動平均線へ戻ってくる時に予測するべき事は、まずは反発。次にそれを超えていくかどうかです。50SMAの角度が30度くらいになった時にエントリーなので、21EMAに戻ってくる時にはリトレースメントになっているはずです。ですから、21EMAでの反発期待のエントリーというわけですが、最初はレートが移動平均線付近で反発しやすいのですが、反発が3回目になっているケースはそのまま抜けていく確率が高くなります。はっきり言ってドル・円では3回目は禁物とした方が良いです。10EMAとの間での反発でも既に2回反発しているなら次に21EMAを抜ける時にはやや深めになるのでは、という意識を持った方が良いと思います。
50SMAからのエントリー
こちらのエントリーは21EMAでのエントリーチャンスを伺った後です。最初の50SMAの3pips抜けがエントリー候補となります。2回目の抜けは直ぐに戻ってきたケースならOKですが、それ以外はエントリーは控えます。50SMAでの反発はやや深いリトレースメントの箇所になったケースもあり、デイトレードのエントリーとして最適な場面がいくつかありました。
この例はとても微妙なケースです。Aは陰線です。その高値は割りと長いヒゲになっているのですが、その辺りのレベルは21EMAを抜けてからエントリーするケースとしてはかなり深めです。A付近にあるロウソクも上ヒゲの長いロウソクですので、この一帯が抵抗線になっている可能性が伺えますね。最初の反発はBのロウソクでしたが、結局その後でCまで伸びました。Cからは大きく下落していて、ここからのエントリーだと20pipsくらい取れてしまいます。
潜在している支持線・抵抗線がMAが僅かに抜けた辺りにあるかどうか、これがMAトレードシステムにおいてのプライスアクションなのですが、実はこのケースでは両方のMA付近からのエントリーレベルがかなり微妙です。21EMAの箇所は6~7pipsも上に抜けていますので、2~3pipsを目安にしてエントリーしたならCまで戻った時に損切りにで終ってしまいます。逆に、Cでは50SMAを1pip抜けたかどうかです。ここは完全にエントリーが不可能です。
MA付近で反発するだろうという期待は確率的には恐らく7割ですが、これは「付近」という曖昧なゾーンにしている為です。守備範囲を広げてMAの10pips前後で反発するとした場合だと、7割以上になっていてもおかしくありません。ただ現実的な問題があります。特に21EMAに関しては、ドル・円では恐らくややスキャルピングにした方が良いと思うので、10pips以上も狙わずにすると、どうしても損切りとの調整が難しくなります。この手法では基本的に5pips前後を損切りとしたいので、報酬とリスクの割合が釣り合わなくなってしまいます。MAにタッチする以前に仕掛けたとすると、実際にはMAを8pips超えた辺りから反発したのなら、毎回のエントリーで報酬とリスクが1:1のようになってしまい、例え勝率が高くても最終的にはあまり利益にならない結果になります。
このケースでMAを完全に無視してトレードした場合はどうでしょうか?単純にAのロウソクとその付近のロウソクの上ヒゲを抵抗線と考え、その辺りに来たらエントリー。5pipsの損切り設定で仕掛ければ、それだけで20pipsゲットです。MA付近の反発にこだわるとエントリーが微妙な判断になってしまうのですが、プライスアクションで素直に考えれば何も問題がなかったケースです。もちろん、手法のルールに従うというのが前提ですので、上のケースは恐らく失敗かノートレードに終ってしまう結果です。
画像では見えないのですが、Aは2回目の反発でした。このケースはその付近での支持線・抵抗線は全く見当たらないケースでした。Bの50SMAを1pip抜けた箇所ではエントリー不可能ですが、Cでは可能です。Cは2回目の反発なので基本的にはノートレードですが、直ぐに戻ってくるようなケースでは反発しやすいという傾向もあります。逆に、ゆっくりと時間を掛けて戻る場合は抜けていく可能性が高くなります。
Aでは21EMAの抜けが浅いのでエントリー不可能です。この付近でも抵抗線の存在が全く見えません。BとCは再び同じような動きです。Bは50SMAでタッチしただけ。Cは2回目の抜けなのでスルーです。上の様なケースは残念なケースですね。
Aは1回目の反発箇所ですが、21EMAは抜けていません。Bは2回目でAの高値付近を抵抗線と考える事が可能です。注意したいのは、21EMA付近の反発箇所は参考になるケースとそうでないケースがあります。この場合はAの高値付近が21EMAを深めに抜けた箇所になるので、より安全と言えるのです。これが浅めだとリスクが高めと考えてOKです。50SMAを3pips程抜けた後にエントリーするとCよりも下なのですが、この辺りはAおよびBの反発レベルとほぼ同じです。なので、私はより深い位置からの仕掛けを考えます。そうなると今度は深すぎになるのでエントリーはしません。Aの箇所をBで再び反発したのですが、5分足チャートでリトレースメントで何回も細かく反発があるケースは比較的稀です。
Aの毛抜きを頼りに抵抗線の存在を知る事ができます。Bからのエントリーだと10pips以上ゲットですね。ただその後は大きく逆走していますので、欲張って20pipsなどとデイトレードにしてしまうと利益もなくなってしまいます。Cは50SMAにタッチして大きく下落。Dは直ぐに戻ったので2回目とはいえエントリーしてもOKなところ、と考えるのが私の意見です。DでエントリーしてEの高値まで伸びても損切りが5pipsなら十分にカバーされています。
Aはトレンドの動きがあって最高値を更新した箇所です。Aが出ている時点では最高値でした。その後にBまで戻ってBがリトレースメントの下限です。Cで大きく逆走したのはAの最高値を意識した動きでしょう。結局Dの安値まで戻っています。そしてDから大きな陽線が2本連続出ました。Cの調整の動きのおかげでAの高値を簡単に超えることが出来たのです。ところが、Dから勢いよく伸びた後はEまで戻されました。あの勢いに便乗したいと思っているトレーダーは多いと思いますが、ここがドル・円に多い動きです。大きな勢いに対して9割も戻ってくるパターンです。Eまで戻って更に最高値更新です。突飛な動きには十分気をつけたいのがクロス・円です。トレンドの初動を掴んでいるのならまだ良いのですが、リトレースメント後のトレンドに乗るケースは十分引き付けてからのエントリーが安全です。
Fでは素直にエントリーすると10pips以上の利益が出ています。ここも、最初の反発箇所では2pipsも抜けていないのですが、すぐにそのレベルまで戻って来ています。このパターン結構多そうですね。
Aの反発箇所は抵抗線の参考になりません。50SMAにタッチして反発するという予測で仕掛けるならOKなのですが、それはルール違反です。ここも50SMA付近での抵抗線を探したいのですが、Aの箇所以外にはなにもありませんでした。一応ルール通りに3pips抜けた後のエントリーだけでも成功するケースです。
さて、いかがだったでしょうか。MAトレードシステムをドル・円で使うとなるとユーロ・ドルのケースとは違って見えてくると思います。ユーロ・ドルでは21EMAを抜ける前に反発する傾向があるのですが、ドル・円はもっと深いところまで戻される傾向があります。どれぐらい深いかというと、50SMAまでです。ユーロ・ドルでも21EMAを抜けてからの反発や50SMAからの反発はありますが、ドル・円と比較するとそれ程多くありません。オリジナルルールでは10EMAと21EMAの間に来たらエントリーなのですが、このゾーンは広い時もあります。そうなると具体的に何所からのエントリーなのか絞る必要があります。支持線・抵抗線が目に付きやすいケースは良いのですが、それ以外では大雑把にエントリーするしか方法がありません。つまり、損切りの幅も実際のところは5pipsでカバーするより8pipsまで広げても良いかもしれません。幸いにもユーロ・ドルでは最低でも15pipsくらいは利益が期待できるデイトレードなので報酬とリスクの割合もOKです。
次回に続きます。
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