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 年の差なんと80歳――。10日、囲碁の第65期王座戦予選で95歳の杉内雅男九段と15歳の大西竜平初段が対局した。現在、約330人いる日本棋院所属棋士の最年長と最年少。同棋院の公式戦では史上最大の年齢差の一戦となった。

 杉内九段は1937年のプロ入り。50年代に2度の本因坊挑戦経験があり、90歳を超えても若手を破るなど存在感を示している。大西初段は昨年4月にデビューした有望棋士の一人だ。

 結果は大西初段の勝ち。局後、対局を振り返りながら杉内九段が「研究しているんだねえ」と大西初段に声をかける場面もあった。「現在は1勝するのが大変。勝ち負けはともかく、なんとか少しでも進歩したい」と杉内九段。大西初段は「大先輩の囲碁への姿勢を見て、僕も頑張らなきゃと思いました」と話した。

 杉内九段の妻は杉内寿子八段(89)。夫婦そろって、日本の男女の最年長棋士として知られる。(伊藤衆生)