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広島中3自殺 万引き生徒名、口頭で伝えて教諭記入ミス

 広島県府中町立府中緑ケ丘中3年の男子生徒(15)が昨年12月、誤った万引記録に基づく進路指導を受けた後に自殺した問題で、生徒指導会議用の資料を作った教諭が、実際に万引した生徒の名前を別の教諭から口頭で伝えられたのに、誤って男子生徒の名前を記載していたことが9日、分かった。

 学校側が昨年11月、私立高校受験の推薦を出すかどうかの基準とする非行歴の調査対象を、それまでの「中学3年時」から「1〜3年時」に拡大していたことも判明。誤った過去の記録を利用する一因となっていた。

 学校は9日午前、全校集会を開催。坂元弘校長が、不適切な進路指導などについて謝罪した。

 会議は別の生徒による万引があった2013年10月に開かれた。誤記した教諭は会議前に口頭で報告を受けた際にメモを取っていなかった。「なぜ間違えたのか覚えていない」と話している。会議の場で間違いが指摘され、出席した教諭らは手元の資料を直したが、元の電子データは誤った内容のままとなった。

 坂元校長は会見で「(3年間)非行がなかった子を推薦したかった。保護者に知らせる必要はないという甘い判断があった」と釈明した。

 この問題を受け馳浩文部科学相は、現地に義家弘介副大臣ら3人を派遣した。記者団に「文科省としても事実関係を直接確認するという丁寧な対応をしたほうがいいと判断した」と説明した。

[ 2016年3月10日 05:30 ]

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