【巨人】「勝利の方程式」復活!マシソン→沢村→山口で初救援0封
2016年3月10日6時0分 スポーツ報知
◆オープン戦 巨人2-2ソフトバンク(9日・ヤフオクドーム)
6回のマウンドに2番手として上がったのはマシソンだった。リリーフは今年初めてだったが、最速151キロの直球を軸に1イニングを1安打無失点、わずか9球で片づけ「無失点で抑えられたのはよかったよ」と涼しい顔だった。
過去4年の230試合、すべて救援登板の右腕は今年、投球術を磨くために先発調整に挑戦。2月のキャンプ中にはブルペンで最高115球を投げ込み、オープン戦でも2試合に先発して8回1失点と結果を残した。だが首脳陣は昨年まで3年連続60試合登板の実績を高く評価し、先発した2月27日のヤクルト戦(東京D)後に、従来通りに中継ぎで起用することを通達した。
マシソンも「(中継ぎに)戻ったので65試合を目標に投げたいね」と快く受け入れた。由伸監督も「長いイニングを投げたことで力を抜いて投げられるようになった。クイックは今日も速かったし、そういう点は良かった」と進化を認めた。
7回は沢村、8回には山口が登板。昨年の「勝利の方程式」が今年初めて“共演”し、無失点リレーを見せた。今年最速となる149キロをマークした沢村は「まだまだ、全然。これからです」と表情を緩めず。7球の省エネで1回を3者凡退に抑えた山口は「抑えられてよかった」と謙虚。盤石の方程式が帰ってきた。(安藤 宏太)