米アマゾン、ボーイング機20機をリース契約－自前の航空網を構築

2016/03/10 03:20 JST

　　　　（ブルームバーグ）：米アマゾン・ドット・コムは自前の航空網構築を進めており、その計画の一環として米エア・トランスポート・サービシズ・グループからボーイング７６７型機を20機リースする。これを手掛かりに９日の米株式市場でエア・トランスポートの株価は６年ぶりの大幅高となった。

アマゾンとエア・トランスポートのリース合意は、アマゾンがより早く効率的な配達を目指し自社の物流網構築に注力していることを示している。年末商戦などの繁忙期には遅配が起きるユナイテッド・パーセル・サービス（ＵＰＳ）やフェデックスへの依存を、同社は軽減したい考えだ。

ニューヨーク時間午前11時22分現在、エア・トランスポートの株価は19％高の14.01ドル。一時は27％高と、2010年３月以来の大幅上昇となった。一方、アマゾンの株価は下落している。

アマゾンはまた両社合意の一環として、向こう５年間で最大19.9％のエア・トランスポート普通株を購入できる権利を取得した。価格は１株当たり9.73ドル。これはエア・トランスポート２月９日の株価終値と一致する。

原題：Amazon to Lease 20 Boeing 767s to Expand Network; ATSG Soars (1)（抜粋）

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