米ナスダック、ISEをドイツ取引所から買収で合意-11億ドル (1)
2016/03/10 09:20 JST
(ブルームバーグ):米ナスダックはドイツ取引所傘下のインターナショナル・セキュリティーズ取引所(ISE)を11億ドル(約1250億円)で買収することで合意した。ナスダックは米国のオプション市場運営会社でトップに躍進する。
ドイツ取引所にとって今回の取引は、別の買収のための資金調達にもつながる。ドイツ取引所はロンドン証券取引所グループ(LSE)との合併協議を既に認めている。ドイツ取引所は2007年に28億ドルで買収したISEの売却を少なくとも14年以来模索していた。
ISEは3つのオプション市場を運営している。オプションズ・クリアリング社の集計データによると、ナスダック傘下の3市場を合わせた計6市場の米オプション取引に占める割合は38%となり、現在シェア首位のCBOEホールディングスの27%を上回る。
サンドラー・オニール・アンド・パートナーズのアナリスト、リッチ・レペット氏は、「ナスダックが今回の買収でオプションビジネスで業界をリードする規模を持つことになる」と指摘した。
9日の発表文によると、ナスダックは今年後半に買収手続きを完了する見通しで、買収資金は借り入れと現金で手当てする方針。
原題:Nasdaq Buys Deutsche Boerse Options Market for $1.1 Billion (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:シカゴ Nick Baker nbaker7@bloomberg.net
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更新日時: 2016/03/10 09:20 JSTニュース一覧
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