【ニューヨーク=中西豊紀】独フォルクスワーゲン(VW)は9日、米国子会社で社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるマイケル・ホーン氏が辞任すると発表した。昨年9月に排ガス不正が明らかになって以降、米下院公聴会で証言するなど対外的な窓口だった。VWは辞任理由を「別の(仕事の)機会を追求するため」と説明した。
時期は「即時」。後任には北米部門トップのハインリッヒ・ウェブケン氏が暫定的に就く。
VWは米国で不正車リコール(無償の回収・修理)の計画承認を得られていないほか、司法省からも民事提訴されている。今後も当局との厳しい折衝が予想されるなか、米トップの突然の辞任は痛手となりそうだ。