ニュース詳細
中3生徒自殺 報告書で学校の責任認める3月10日 12時19分
k10010438041_201603101226_201603101226.mp4
広島県府中町の中学3年の男子生徒が、「非行歴がある」という誤った情報が記載された資料に基づいて進路指導を受けたあと自殺した問題で、学校が先月末に作成した調査報告書で「誤った事実に基づいた不適切な対応や指導を行っていたことが明らかになった」として、生徒の自殺について学校の責任を認めていたことが分かりました。
去年12月、広島県府中町にある府中緑ケ丘中学校の3年生の男子生徒が自殺し、担当の教諭が進路指導の面談の際、生徒に万引きの非行歴があったとする誤った資料に基づいて、志望校への推薦は出せないと伝えていたことが明らかになっています。
自殺を受けて学校の坂元弘校長ら5人は関係者に聞き取りを行い、先月29日、調査報告書をまとめました。それによりますと、3年前、当時の複数の1年生が万引きをした際、生徒指導の担当教諭は生徒の名前を名字だけで口頭で報告を受けましたが、実際には全く関係のない自殺した生徒の名前を誤って資料に記載してしまったということです。なぜそうなったのかは詳細な状況は不明だとしています。
また、自殺した生徒は保護者に対し、「どうせ言っても先生は聞いてくれない」と話していたということで、学校の相談態勢が不十分だったことを認めています。そして、報告書では「誤った事実に基づいた、不適切な対応や指導行っていたことが明らかになり、生徒が命を絶ったことに対して学校としての責任があった」と記しています。
今回の事態を受けて府中町の教育委員会は今後、第三者委員会を設置し、詳しい原因を調べることにしています。
自殺を受けて学校の坂元弘校長ら5人は関係者に聞き取りを行い、先月29日、調査報告書をまとめました。それによりますと、3年前、当時の複数の1年生が万引きをした際、生徒指導の担当教諭は生徒の名前を名字だけで口頭で報告を受けましたが、実際には全く関係のない自殺した生徒の名前を誤って資料に記載してしまったということです。なぜそうなったのかは詳細な状況は不明だとしています。
また、自殺した生徒は保護者に対し、「どうせ言っても先生は聞いてくれない」と話していたということで、学校の相談態勢が不十分だったことを認めています。そして、報告書では「誤った事実に基づいた、不適切な対応や指導行っていたことが明らかになり、生徒が命を絶ったことに対して学校としての責任があった」と記しています。
今回の事態を受けて府中町の教育委員会は今後、第三者委員会を設置し、詳しい原因を調べることにしています。
文科相「問題が多々ある」
馳文部科学大臣は参議院の文教科学委員会で、「高校受験に関わる問題や教職員の指導に関わる問題、そして、発表が遅れたという問題が多々ある。学校現場や教職員、町と広島県の教育委員会、それに文部科学省が情報を共有して足並みをそろえて対処し、再発防止や今後の取り組みを肌感覚を合わせながら進めていく」と述べました。
また、義家文部科学副大臣は、「今週末に卒業式が控えているので、文部科学省の職員を卒業式まで現地に常駐させながら、広島県教育委員会と連携し、保護者や児童・生徒への支援、翌年度の態勢についての援助や指導、助言を継続していきたい」と述べました。
また、義家文部科学副大臣は、「今週末に卒業式が控えているので、文部科学省の職員を卒業式まで現地に常駐させながら、広島県教育委員会と連携し、保護者や児童・生徒への支援、翌年度の態勢についての援助や指導、助言を継続していきたい」と述べました。