これまでの放送
No.3767
2016年2月9日(火)放送
がんを“生ききる”~残された時間 どう選択~
放送の一部をご覧いただけます。
出演者
樹木 希林
さん
(女優)
今年1月にがんで亡くなった研究者・澤昭裕さんの選択が話題を呼んでいる。終末期において、最後の原稿を仕上げることを決意。医師や妻と治療方針を詳細に詰め、意識をなるべく明朗に保つために敢えて緩和ケアを抑制し、完成2日後に亡くなった。同様に、アルバム発表直後に亡くなったロックスター、デビッド・ボウイや、残される一人娘のためにみそ汁の作り方を伝えた母親など、それぞれのやり方で自分の最期を“生ききった”人々に改めて関心が集まっている。医療技術の進歩で治療の選択肢が広がり、患者自身が自らの命(時間)の使い方を主体的にマネジメント出来るようになる中で、「闘病」に対する意識が変わりつつあるのだ。国の最新の意識調査では、末期がんになった場合、「治療優先の医療」ではなく「生活や私欲を優先した医療」を選択するという回答が7割を超えた。国は新たに「QOD(死の質)」という概念を定義し、「自分らしい最期」をサポートする制度改革に舵を切り始めた。人生を最期まで豊かに過ごすとはどういうことか。自らもがんを公表している樹木希林さんをゲストに迎え、考える。
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死期が迫る中、集大成となるアルバムを発表し、その2日後に息を引き取った、デビッド・ボウイ。
末期がんの体で亡くなる直前まで、メディアへの出演を続けたジャーナリスト、竹田圭吾さん。
そして、全身にがんを患っている樹木希林さんは、広告を通じて問いかけます。
「死ぬときぐらい好きにさせてよ」。
がんなど重い病に侵された時、残された時間をどう生きるか。
国が行った最新の意識調査では、末期がんの際治療よりも自分の生活を優先させたいと答えた人が7割を超えました。
「医療的な見方は置いておいて。」
こうした声を受け、国は人生の最終段階の医療を患者自身で選択できる環境作りを進めています。
人生の最終段階における医療体制整備事業 三浦久幸事務局統括
「一人一人の生ききるを支える医療をきちんと実践していく。」
命の終わりが近づいた時、あなたなら何を選びますか。
今夜は、人々の最期の姿から考えます。
前回
2016年2月8日(月)放送
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