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ペルー大統領選 フジモリ元大統領の長女 支持率トップ
3月10日 6時56分

ペルーの大統領選挙まで残り1か月となるなか、フジモリ元大統領の長女のケイコ・フジモリ氏が候補者の間で支持率トップを維持していて、再び日系人の大統領が誕生するか、注目されます。
任期満了に伴うペルーの大統領選挙は来月10日に行われ、有効票の過半数を獲得する候補者が出なければ、6月に上位2人による決選投票が行われます。選挙には、1990年から10年にわたって大統領を務めたアルベルト・フジモリ氏の長女、ケイコ・フジモリ氏など合わせて19人が立候補を届け出ました。
世論調査では、先月までの3か月間、ケイコ・フジモリ氏が30%台の支持率を維持し、ほかの候補者に10ポイント以上の差を付け、トップを走っています。
これを経済学者のフリオ・グスマン氏とセサル・アクーニャ前ラ・リベルタ州知事が追う展開となっていますが、9日、選挙管理当局は手続きの不備などを理由に2人の立候補を認めないとする決定を出しました。
選挙には、このほかペドロ・クチンスキー元首相やアラン・ガルシア前大統領が立候補していて、誰が上位に浮上するかは不透明な情勢です。
ペルーでは堅実な経済成長が続く一方、貧富の格差への対策や治安の改善が課題となっています。フジモリ元大統領はかつて、経済の安定や治安の回復に手腕を発揮しましたが、人権侵害や汚職に関わった罪で現在、服役中で、ケイコ・フジモリ氏が2人目の日系人大統領となるかどうか注目されます。

ケイコ・フジモリ氏 19歳で政治の舞台に

ケイコ・フジモリ氏は、ペルーの首都リマ出身の40歳。1990年から10年にわたってペルーの大統領を務めたアルベルト・フジモリ氏の長女で、19歳のときにファースト・レディー役として政治の表舞台に登場しました。2006年に大統領選挙とともに行われた国会議員選挙に立候補し、高い知名度を背景に初当選を果たしました。
フジモリ元大統領が在任中に治安部隊を指揮し、市民を殺害したとされる事件の裁判で、禁錮25年の有罪判決が確定した2010年には、フジモリ派の議員をまとめた新たな政党を立ち上げ、党首に就任して、2011年の大統領選挙に立候補します。
4月に行われた1回目の投票では23%余りの票を獲得して2位につけ、6月の決選投票に進みましたが、父親のフジモリ元大統領に対する批判も影響して支持が伸び悩み、左派で元軍人のオジャンタ・ウマーラ氏に敗れました。
ケイコ氏は、親子2代にわたる日系人大統領、そしてペルーでは初めての女性大統領を目指しています。

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