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【出直し市長選】
法定協メンバー入れ替え狙い、維新が「造反組」府議に秋波…多数派形成の“皮算用”に「除名したくせに」と憤慨も
この騒動からわずか約2カ月後、背に腹は代えられない松井氏は造反組4人の「無所属の会」に秋波を送り始めた。「(無所属の会は)OTKの議案で出ていったわけで、都構想は理解している」。造反組の協力を前提に法定協メンバーの入れ替え議案を可決できると見込んでいるのだ。
ただ、4人のうち1人は「都構想には賛成だが、府議会の法定協メンバーを交代させていいのか」と疑問を呈し、住民の意向を見極めて判断するとした。別の1人は「除名されたのになぜ協力しないといけないのか」と憤慨。無所属の会としての方針は未定で、今後4人に対する維新の働きかけが活発化するとみられるが、取り込みが成功するかどうかは不透明だ。
こんな事態を想定していたのか、4人が処分された2カ月前、ある維新府議はこう予言していた。
「松井さんは今後、4人に頭を下げなくてはならない場面が出てくるだろう」