たまに深夜残業になりタクシーで帰ることがある。
大通りで手を挙げてるのに、全然タクシーが止まってくれない。
5台ぐらい束になってやってくるのに、どの車にもスルーされる。
やっとのことで1台つかまえて乗り込んだ。
すごく礼儀正しい運転手さんでホッとして、愚痴ってみた。
「必死で手を挙げてるのに全然止まってくれないんですよ〜、なんでですかね。」と。
すると運転手さんが
「・・・誠に申し上げにくいのですが、お客様は・・・」
え、何なの!?
私が原因?
と焦る。
「目立たないからではないでしょうか。正直私も見落としそうになりなした。」
ガーーーン!!!
ショック。
今、ワタシ地味で冴えないって言われた??
そりゃあ、派手な服は着てないけど。
と、ひとしきり動揺していると風貌が問題なのではなくアピール力が足りないということだった。
大通りとは言え、夜道で暗い。
歩道のギリギリで手を挙げても見つけられにくい。
ちょっと危険だけど道路に出て手を大きくあげて、やりすぎというぐらいアピールしたほうがいい、とのこと。
なるほど!
車から歩道はますます見えにくいので、そこまでやったほうがいいだろう。
それを真に受けて、次のタクシーに乗る機会に実践してみた。
夜ではなく夕方だったので、まだ暗くない時。
思いっきり手を挙げてジャンプしながら、道路に1メートルぐらい出て顔でもアピールした。
「ハイ、ハイ、ハーイ、タクシーむちゃくちゃ探してます!!」
という感じで。
すると、すぐ止まってくれた。
あ〜、やっぱり前はアピール力が足りなかったんだよ。
と、思いながら乗ろうとすると、近にいた同じくタクシーを止めようとしているグループの人の声が聞こえた。
「やっぱ、あそこまでしないといけないんだよ。」
あそこまで??
加減が難しい。
結論:
タクシーを止めるのが苦手な人は、いつもより3倍派手なアクションでアピールしよう。