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NewsUp “保活”への怒り 余波続く
3月8日 22時04分

NewsUp “保活”への怒り 余波続く
「保育園落ちた日本死ね!!!」。子どもを保育園に預けられなかったという匿名のブログをきっかけに議論となった、待機児童の問題。いまも、「#保育園落ちたの私だ」というハッシュタグがついたツイートが相次いで投稿されています。さらには、この問題の背景に、深刻な保育士不足があるという指摘も・・・。
「保育園落ちた日本死ね!!!」。「どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ」。「一億総活躍社会じゃねーのかよ」。2月15日のブログへの書き込みをきっかけに、「今も入園の申請はしてるけど、大丈夫なのか。仕事を諦めるしかなくなる」。「切羽詰まってるんだよ。急いでくれ」と、待機児童問題の解決を求める声が、寄せられ続けています。

署名活動も

議論のきっかけとなったのは匿名のブログ。このため内容の信ぴょう性などが国会で議論になると、インターネットの署名サイトでは、保育制度の充実を求める署名活動が始まりました。これまでに2万6000人以上が署名したということです。

「保育士も辞めた」

「保育士も辞めた」
さらには、「#保育士辞めたの私だ」というハッシュタグがついたツイートまで。「仕事がハードな上にギリギリの人員で回しているので、妊娠しても仕事を休めない」。「夜中まで書類書いたり土日つぶして制作物作ったり。家事育児しながらなんて私には無理だ!!」などと、保育を担う保育士たちがハードな業務に耐えかね、現場を離れたという声が次々に投稿されているのです。

保育士の待遇改善を

これについて、子どもの預け先に関する保護者からの相談を受けている「保育園を考える親の会」代表の普光院亜紀さんは、「保育士の不足問題も深刻で、保育士たちからは、『やりがいはあるが賃金が安く仕事がきつい』という声をよく聞く。保育園の整備だけでなく、保育士の待遇も改善して数を増やさなければ、待機児童問題は解決できないのではないか」と指摘しています

保育環境どう整備

厚生労働省によりますと、ことし1月の保育士の有効求人倍率は2.44倍と、仕事を求めている人よりも求人の数が大幅に上回っています。待機児童を解消するには保育所などの整備を急ぐ必要がありますが、深刻な保育士不足で子どもを受け入れられない施設もあります。「保育園落ちた」に端を発した議論。保育環境を巡る課題を改めて浮き彫りにしたと言えそうです。
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