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関東の地震 この1年間も巨大地震前の2倍超
3月10日 6時55分

5年前の巨大地震のあと、関東の平野部では地震活動が活発な状態が続き、この1年間も巨大地震前の2倍を超える頻度で地震が発生しています。専門家は「関東では地震活動が衰えない特殊な状況が続いていて、大きな地震への対策をふだんから心がけてほしい」と指摘しています。
地震のメカニズムに詳しい東北大学の遠田晋次教授は、関東の平野部を中心とする地域で巨大地震のあと、地震が発生する頻度が、どう変化したかを解析しました。
その結果、先月までの1年間では、巨大地震の前と比べて茨城県や栃木県、埼玉県、それに千葉市など東京湾周辺の広い範囲で発生頻度が2倍を超え、ところによって5倍に達していることが分かりました。
地震の発生頻度が高いところで10倍に達した巨大地震直後の1年間と比べると低下しているものの、5年たった現在も、巨大地震前の状態には戻っていません。
遠田教授によりますと、関東では巨大地震から1年がたったころに、いったん地震が減りましたが、その後の4年間はあまり減らず、2倍を超えたままの高止まりの状態が続いているということです。
遠田教授は、「関東では巨大地震の影響が今も残っていて、今後も規模の大きな地震が起きやすい状態が続くと考えられる。地震が起きた際に対策が取れるよう、ふだんから心がけてほしい」と話しています。

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