株安も中国景気を圧迫-1~3月GDP伸び率を押し下げか
2016/03/09 13:49 JST
(ブルームバーグ):中国本土株の下落が、貿易や製造業の低迷と共に1-3月(第1四半期)の経済成長のブレーキになろうとしている。
ブルームバーグが今月実施したエコノミスト調査によれば、株価下落が1-3月期の国内総生産(GDP)成長率を0.1-0.3ポイント押し下げると過半数が予想した。上海総合指数は年初来で18%下げている。
北ドイツ州立銀行のハノーバー在勤エコノミスト、フレデリック・クンツェ氏は「株価下落がGDP伸び率の若干の足かせとなろう。ますます重要性を増すサービスセクターの調整も見込まれる」と述べた。
中国の輸出が急減し、製造業を取り巻く環境が引き続き悪化する中で、エコノミストらは、中国人民銀行(中央銀行)による追加の金融緩和によって年内に1年物の貸出基準金利が0.25ポイント引き下げられて4.1%、1年物の預金基準金利も同様に引き下げられて1.25%になると予測。別の調査によれば、市中銀行の預金準備率も四半期ごとに0.5ポイントずつ引き下げられ、15.50%になると見込まれている。
GDP成長率の予想中央値は、1-3月期が6.7%、年間は6.5%。李克強首相は5日、今年の経済成長率目標を6.5ー7%にすると正式に発表した。
原題:China Stock Slump Seen Dragging on First Quarter Economic Growth(抜粋)
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更新日時: 2016/03/09 13:49 JST