Updated: Tokyo  2016/03/10 06:35  |  New York  2016/03/09 16:35  |  London  2016/03/09 21:35
 

ノルウェー政府系ファンド、15年リターンは2.7%-11年以来の低水準

Share Google チェック

    (ブルームバーグ):世界最大の政府系ファンド、ノルウェーの政府年金基金グローバルの昨年の投資リターンは2011年以来の低水準だった。株式ポートフォリオのパフォーマンスが約5年で最も悪かった。

政府年金基金グローバル(運用資産8300億ドル=約93兆2000億円)の2015年リターンはプラス2.7%と、前年のプラス7.6%に及ばなかった。同ファンドが9日発表した。株式と債券、不動産投資のリターンはいずれもプラスで、それぞれ3.8%、0.3%、10%だった。資産は3340億クローネ(約4兆4000億円)増えた。

ファンドを管理するノルウェー中央銀行投資運用部門(NBIM)のイングべ・スリングスタッド最高経営責任者(CEO)は発表文で、「2015年はマイナス金利、通貨混乱、原油値下がり、新興市場の成長鈍化見通しと、変動の激しい1年だった」とし、「件数は少なめだが、規模の大きい不動産投資を実施した」と説明した。

同CEOは昨年12月のインタビューで、同年10ー12月(第4四半期)の投資リターンがプラスになる見込みだと明かしていた。前2四半期は連続でマイナスだったが、債券を減らして株への投資を増やす戦略が奏功し持ち直した。

原題:Norway’s Sovereign Wealth Fund Has Worst Year Since 2011 (1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:オスロ Mikael Holter mholter2@bloomberg.net; Oslo Saleha Mohsin smohsin2@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Jonas Bergman jbergman@bloomberg.net

更新日時: 2016/03/09 19:27 JST

 
 
 
最新のマーケット情報を携帯でご覧いただけます。ぜひご利用ください。