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中3生徒自殺 校内に正しい内容の別の資料も
3月10日 5時04分

中3生徒自殺 校内に正しい内容の別の資料も
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去年12月、広島県府中町の中学3年の男子生徒が、「非行歴がある」という誤った情報が記載された資料に基づいて進路指導を受けたあと自殺した問題で、校内には正しい内容が記載された別の資料も以前から保管されていたことが分かりました。詳しく調べていれば、事前に誤りに気づいた可能性もあったとして、町の教育委員会は第三者委員会で検証することにしています。
去年12月、広島県府中町の自宅で、町立中学校の3年の15歳の男子生徒が自殺しました。町の教育委員会は、「万引きの非行歴があった」という誤った情報が記載された資料に基づいて、担任の教諭が進路指導の面談で生徒に「志望校への推薦は出せない」と伝えていたことが自殺につながったとみられるとしています。
学校と町の教育委員会によりますと、学校内にはこの誤った資料とは別に、正しい内容が記載された資料も以前から保管されていたことが分かりました。この資料から学校は、生徒が自殺した12月8日の夜には、誤った情報に基づいて進路指導をしていたことに気づいたということです。学校は、その後、関係者の聞き取りなどの確認作業を行ったうえで、3日後の12月10日、生徒の葬儀のあとに両親に事実関係を説明し、謝罪したということです。
町の教育委員会は詳しく調べていれば、事前に誤りに気づいた可能性もあったとして今後、第三者委員会で検証することにしています。

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