東芝、子会社をキヤノンに売却へ
財務回復へ7千億円規模
2016/3/9 20:01
東芝の主なリストラ策 経営再建中の東芝は9日、医療機器子会社の東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)の売却に向け、キヤノンに独占交渉権を与えると発表した。キヤノンは7千億円規模の買収額を提示し、他社を上回ったとみられ、事実上、売却先が決まった。18日までの最終合意を目指し、不正会計問題で悪化した財務基盤の回復を急ぐ。
3月上旬に締め切った最後の入札は、キヤノンのほか、富士フイルムホールディングス、コニカミノルタと英投資ファンド連合の3陣営が応札して激しく競り合った。東芝は「評価額や手続きの確実性などを総合的に判断した」としている。