栄養学。
あなたが身体のことを考えるならば必ず行き着くであろう難関。
本屋に行くと、「毎日の果物で医者要らず」という本の横に「果糖をやめなさい」という本が並んでいる。「完全食だから卵を食べなさい」という本の横に「卵はエネルギーが強すぎるから食べてはいけない」という本がある。
「もう、何が正しいのかわからん」
きっとあなたもそう思ったことがあるはず。
けどね、栄養学なんてさほど気にする必要ないんですよ。
目次
どんな食べ物にも二面性がある
栄養学ってね、切り口によっていくらでも解釈が変わるんですよ。
たとえば、
「りんごは身体に良い」と言う人もいれば、「果糖は身体に良くない」と言う人もいます。「焼き魚は身体に良い」と言う人もいれば、「焼き魚は発がん性があるから駄目」と言う人もいます。
これって、どの主張も正しいんです。魚の油ってめちゃくちゃ身体に良いのも事実だし、焼いた皮に発ガン性があるのも事実。
じゃあ何がこの主張の違いを作っているのかというと、一部の栄養素にしか注目していないからなんです。
「魚の油がめちゃくちゃ身体に良いから魚をいっぱい食べよう!」と言っている人は、魚の油であるDHAなどにしか注目していません。「焼き魚の皮には発がん性があるから食べないようにしよう!」と言っている人は、焼いた魚の皮にしか注目していません。
けど、DHAしか含まない魚なんていませんし、皮だけの焼き魚なんていないですよね。
そうなんです。
1つの食材には良い面も悪い面も両方あるんです。
もちろんそれら全てのリスクを考えて料理できる人も必要。徹底した食事管理が必要なスポーツ選手や病人には絶対に欠かせません。高血圧の人が精製された塩を食べまくったら確実に死に近づきますしね。
けど、普通の人が普通に生きていくのに、そこまで徹底的に食事管理する必要ってないです。というか、気にしてたらそれこそノイローゼとかになっちゃいますよ笑
カロリー神話
あなたは普段食事をするときにカロリーって、チェックしてますか?
「してるに決まってるじゃないですか」
「ちゃんと低いのを選んでます」
「一日の総カロリーも守ってます」
もしあなたがそう答えるならば、怒らないで聞いてくださいね。
実は、厳密なカロリー計算なんて無駄な努力です。
組み合わせによっちゃ、低カロリーの食べ物よりも高カロリーの食べ物のほうが消費しやすかったりします。
今よりも太った人の少なかった戦後のほうがカロリーって取ってます。
低カロリーで太るホルモンも存在します。
カロリーって、もちろん大まかなな指標にするのには便利な指標ですが、厳密に計算するほど頼れる指標でもないんですよ。
「食べるべき」「食べないべき」を捨てる
・食べ物には良い面と悪い面の両方がある
・カロリーは厳密に計算するほど頼れる指標でない
この2つが、素人が栄養学なんか気にしなくていい理由です。
「じゃあ何を食べるべきなんですか!?」
「じゃあ何を食べないべきなんですか!?」
そう思ったあなたはまずその考えを捨てちゃいましょう。
この世にこれだけ食べておけば大丈夫なんてものはありません。水ですら飲み過ぎれば死に至ります。つまり、どんな良いものでも食べ過ぎれば毒になるということ。
そして先代達が今まで食べてきたものの中で、絶対に避けないといけない食材もありません。長い歴史で残ってきたからには、それなりの理由があります。
気をつけるとしたら近年増加した、大量の砂糖・脂肪・塩を含む加工食品。
たまに楽しむなら良いですが、菓子パンとかシリアルを食事代わりに用いたりしたら最悪ですよ^^
米と味噌汁を中心に心地いい量を
「栄養学なんて気にしなくていいことはわかった。『何を食べるべき』という考えがいらないこともわかった。けど、指標がいきなりなくなるのは不安です...」
そんなあなたにおすすめしたいのが、和食。
しかも、和食ってすごいんですよ。
ハリウッドスターからセレブ、大富豪といった時代の最先端を行く人達がこぞって和食に注目しているほどです。
具体的には、「一汁三菜」「腹八分」「まごわやさしい」を意識して食べてください。
ややこしい?
面倒?
じゃあ、そんな我儘なあなたはこれだけを覚えておいてください。
「米と味噌汁を中心にバランスよく心地いい量を食べる!」
もちろん、毎日でなくていいです。たまにはパンやパスタを食べる日があっても良い。
けど、栄養学だのカロリーだの気にしてノイローゼ気味になるのであれば、普段のベースを和食にして細かいことを気にし過ぎない食生活を送りませんか?
まとめ
・素人は栄養学なんて気にしなくていい
・食べ物には良い面も悪い面もある
・細かいカロリー計算は不要
・食べるべきもの、食べないべきものなんてほとんどない
・和食ってすごいよ
「まごわやさしい」についてはこの記事が参考になります。