前の記事で慣れないうちは代行会社経由でタオバオを利用するとよいという点について触れましたが、代行手数料について考えると二の足を踏んでしまうかもしれません。ただ、手数料分のメリットは十分に存在します。
まず一つ目に決済についてです。タオバオ、アリババ内のほとんどのショップはクレジットカード非対応です。アリババ・グループが独自に設立したアリペイ(支付宝)により決済しなければなりません。アリペイでの決済を可能にするには、中国国内で銀行口座がなければなりません。
そうなりますと、“自宅でできる輸入ビジネス”とは言えなくなりますね。その点、代行会社はその条件をクリアしていますので、アリペイでの支払いを代行してくれます。私たちは代行会社の口座に入金するだけでよいのです。
次に言語面で助けになってくれます。タオバオ、アリババの店員は基本中国語しか話せません。代行会社は間に入って通訳してくれますので安心できます。間違っても無料の翻訳サイトなどで翻訳した言葉でやりとりしないようにしてくださいね。
送料コストの面でもメリットがあります。代行会社は常日頃から大量に輸入しているため物流会社との間で割引料金を締結しています。実際中国輸入ビジネスのネックのひとつは物流コストですが、代行会社を利用することで送料コストをかなりの程度、場合によっては半額程度までカットできます。
最後に、中国で商品を購入する場合、粗悪な商品が届くケースが実に多くあります。中国人がタオバオで買い物する際も、返品前提で買い物をしています。代行会社を通していれば、検品まで代行してくれますので、予想されるトラブルをふせぐことができます。(編集/pu-ta)
コラムニストのプロフィール
pu-ta
日本千葉県出身。こよなくパンダを愛する『70後』。高校卒業後サービス業を始めるも、ボランティア活動を通して多くの中国人と触れ合うことで中国語を学び始める。2010年に中国にわたり、現地の人達と触れ合いながら中国語を習得し続け、中国にて日本語、日本文化の教鞭を執る。現在も中国でフリーランスの翻訳者及びWebページ編集ライターとして活動を続けている。
RSS配信