そもそも「優秀な?」軍というのは、メリットとデメリットを冷静に試算して直ちにそれを諮るだけでなく、状況変化にいつでも柔軟に対応し、遅延なら遅延したなりのスケジュールを直ちに立て直す所にある。
すなはち
変な意地や建前であるとかを貫いてオペレーションがスムーズに進まないのは非効率であって、とくに面子に拘ったりするようなことがあれば、それは相当レベルの低い「軍」であるといえよう。
ゆえに
好き嫌いといった尤も「軍」にふさわしくない「感情論」を別にすれば、世界最強の米軍は基本プラグマチックであってそれ故「軍」としては、やはり優秀であると言わざるを得ない。
たとえば
辺野古基地建設の一時中断などが、そのいい例であって、日本政府が面子にこだわっていくら強引な理由を強弁していても、知事が変わって地元の反発が強ければ仕方ないから、情況に応じて直ちに作戦を延期または変更することも考えるのが「優秀な」軍の考え方である。
したがって
ただ問題を膠着させたままで、ますます地元の反発を高めている日本政府の「愚図」に我慢できず、とりあえず「停止」の行動指令を出したのはアメリカ軍の方からに決まっている。
だって
属国の指揮系統は米軍の翼下にしかないのだからそれは当然であろう。
ちなみに
先日、行われた米上下両院軍事委員会の公聴会で、ハリス司令官(オキナワ米軍トップ?)は米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設が予定よりさらに遅れ、2025年以降になる見通しを証言している。
つまり
日本政府が「予定通り」といくら強弁していても、米軍の高官が、、、、
「23年までに代替施設が完成するという予定だったとすれば、2年余り遅れている」
、、、とハッキリ事実関係から軍の見通し(本音)を「公式に」言っているのだ。
これに対して
例の貧相な顔の某菅義偉官房長官は辺野古への移転計画は最初の予定通りだとあくまで強調し、
「わが国からしかるべき抗議をしているところだ」
、、、、と打ち消しに躍起になっている。
しかし
ハリス米太平洋軍司令官のこの発言は新基地建設の現状を反映させた米側の最新計画に基づいたものだったのだ。
したがって
属国のオジサンがいくら「国内マスコミむけ」発言で誤魔化しても、米軍が建設、完成を先送りしているのは既に決定済みのことなのである。
また
こうした米軍の向こう10年間の海兵隊の配備計画などを記した報告書は、すでに米議会に予算の審議資料として提出されているのであって、臨機応変に対応している米側の思惑を知りながらあくまで「予定通り」と言い張る日本政府が滑稽にさえ思えてくる。
そのうえ
(米軍)から一旦中止しろと命令されなければずるずると硬直状態を続ける政府の頓珍漢さにあきれてしまう。
あまつさえ
このハリス発言について、米国防総省筋はメディア(本土マスコミ以外?)に対し、「日米両サイドの政治と切り離して現実を語った米軍の本音論」と分析しているといっている。
さらに
ペンタゴン筋から「米軍内には普天間は現状維持でも構わないという声もある」と述べており、日本で法廷闘争にまで発展した普天間移設への熱意が米軍内で冷めている内情が漏れ聞こえてきたりしているのだ。
いまさら
外交音痴を論っても詮無いことだが、ご主人が煩わしく思っているのに、それでも追いすがる演歌張りの「馬鹿な女」を演じている安倍の意図は那辺にあるや?
だれか
教えてくれないか。
「♪誰か
リールを知らないか〜」