連載

AV出演=人生崩壊?「紗倉まなの知るAV業界」と「さまざまな偏見」への葛藤

【この記事のキーワード】
[PR]
[PR]
mana030703

メロン熊?

 先月『最低。』(KADOKAWA)という名の小説を出版させていただきました。もしかしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、AV女優として生きる女性四人を題材に書かせていただいたんです。タイトルの“最低。”や、帯に書かれた“そこに落ちたらもう戻れない”というキャッチコピーを見て、普段仕事を全肯定するような呟きを発信している私は、ちょっとした批判や攻撃もやはり受けてしまうわけで……。

 AVしかり書籍しかり、ジャンルは違えど、どんな作品においても賛否両論いただけてこそですが、やはり人って潜在的に褒められる快感を他人に求めてしまっている部分もあるのだなと感じたりもします。「否」のコメントを見ると、反論を含めた自分の意見を少し強気に言いたくなってしまうことがあるのです。

 この際、ネットでよく言われる“意識高い系AV女優”“かたいことばっかり言われると抜けなくなる”“肉便器(もしくは娼婦)は黙ってろ”だとか(結構とんでもないこと言われてんな……)そういう皮肉めいた意見は少し置いとかせていただきまして。もちろん「それはそう思うよね」と納得できるものに関してはきちんと飲み込ませていただいているのですが、AV女優につきまとう偏見】について、少し真面目に語ってみたいと思います。

普通の会社で、普通の人が、真面目に働いています

 AV業界には、身ぐるみをはがされ売り飛ばされるといったネガティブなイメージが、いつまでも“しこり”として残り続けているのだなと感じることがあります。先日「AV出演を強要される女性が相次いでいる」と人権団体・ヒューマンライツ・ナウが調査報告書を公表した、というニュースが流れていましたよね。私が言うのもなんですけど、正直、もうそれって相当昔の話なのだと思っていました……。そういうあくどい事務所も隠れているようですが、“私に見えているAV業界”では、騙されたり陥れられたりなど、お仕事によって「人生が終わる」なんてことはないのです。

 以下は“私に見えているAV業界”に限った話ですが、事務所と女優さんの相性が悪かったりすることもあるでしょう。双方の志のベクトルが全然違う向きだったり、そんな相違のせいで関係がこじれてしまったり、事務所のあまりよくない待遇に不満を感じて移籍する女優さんの話も聞きます。でもそれって、仕事、友達、恋愛、何においても対人関係がある限り、一生悩むことだと思うんです。私の知っているAVプロダクションは、普通の会社として運営していたり、女優さんをきちんとケアしています。AV業界のすべてが悪徳なわけではないし、多くの方が真面目に働いているんです。

1 2 3

コメント

コメントする

1 :
2016年03月09日 12:34

AV業界は社会貢献が足りない。

あなたの居る場所はクリーンでもモデルと言っておいてAVに出すような事務所もある。そういう事務所を業界内で潰さなきゃダメ。

それに性教育がほぼ無い日本で性欲ばかり煽る作品を作るだけ。

医療機関、教育機関などと一緒に正しいSEX、性教育を広めようとしなきゃ。

返信

コメントを残す

※空欄でも投稿できます

※誹謗中傷、差別的なコメント、プライバシー・著作権侵害などの違法性の高いコメント、宣伝コメントなどについては編集部判断で予告なく削除・非表示にする場合がございます。


八 × = 8

関連記事
最新記事

messy新着記事一覧へ

最低。