とあるWebサイト&ECのリニューアルの提案の機会を頂きました。まずはヒアリングで先方を訪問したら、外資系の会社でWeb改善に携わったというWebマーケターがいた。今年からWeb担当になったそうだ。先方のお偉いさんと苗字が同じで顔がよく似ていたので、きっとそういうことなんだろう。
ご高説を賜る所から話は始まった。ECの売上を伸ばすのにWebマーケティングを行います。最も重要なのは顧客の本質を掴むことです。その本質を見極めてシンプルに考え、Webマーケティングのプロに依頼して集客を行う戦略を当方で考えますので、あなたには制作面でご協力をお願いしたい、だって。きっつー。
「具体的にはどういう施策を打つんですか」と聞いたら、専門家と相談して決めますと言ってた。自分ではノープランか。帰ってくれないか。本質を捉えるための集客とはどのようなものでしょうかと聞いたら「どういうキーワードで対策をしなければならないかをまず見極めます。」だって。で、でた~キーワード決めただけで満足してる奴〜www 面白くなったので「Web制作もしくはディレクション経験はお有りですか」と聞いたら「もちろんあります」だって。ブチャラティ呼ぶぞ。
「HTMLやCSSわからんし、広告も打ったことがない。でも、タダのECサービスはいっぱいあるし、マーケティングできれば問題ない」と言える根拠はどこから来るんだ。固定費として発生するシステムやマーケティングの運用費の是非判断がつかないのに効果が出せるんだ。きっと何百万も溶かすんだろうなぁ…
別件でも、Webマーケターに煮え湯を飲まされた。B2B向けの商材を扱っている会社がWebサイトの再構築を行い、Webマーケティングの会社に頼んだけど一向に数字が伸びず運用費ばかりが出て行く。飯をおごるからちょっとレポート見てくれと頼まれた。ひたすらリスティングしてるけど全然クリックされてないし、コンバージョン率もほぼゼロ。一体何をやってるんだと詰めて下さいとお願いしたら、後日連絡があり「御社の商材の魅力が足りないから、コンテンツの訴求力も高められない」と言ってきたそうだ。きっつー。
立て続けにWebマーケター()とかいう人種に嫌な思いをしたんですけど、穴の空いたバケツにザブザブと水を入れ続けて集客ですとかマーケティングですって、どう考えてもおかしいでしょ。
とりあえず集客って言い出すWebマーケターって、「釣り方は御社で考えてください。マグロはあの辺にいますので餌をバラまきましょう」という言ってるように聞こえてしょうがない。釣り方を提案するのがマーケティングのプロのお仕事ではないのか。違うのか。エビとマグロじゃ釣り方が違うだろ。それと同じじゃないんですかね。
もしも僕のように「何言ってんだこいつ」的な自称Webマーケターに出会ったら、そっとお引き取り願いましょう。シロアリくんかもしれませんよ。