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WHO 妊婦のジカ熱流行地域への渡航自粛を勧告
3月9日 9時34分

中南米を中心に感染が拡大しているジカ熱について、WHO=世界保健機関は妊娠中の感染と先天的に頭部の小さい子どもが生まれることとの関連を示す報告が増えているとして、妊娠中の女性に対し、感染が流行している地域への渡航を自粛するよう勧告しました。
中南米を中心に感染が広がっているジカ熱を巡っては、妊娠中の感染と頭部が先天的に小さい「小頭症」の子どもが生まれることとの関連性が指摘されています。
WHOは8日、スイスのジュネーブで緊急委員会を開いて対応を協議し、妊娠中の女性に対し、感染が流行している地域への渡航を自粛するよう勧告を出しました。WHOは、これまで妊娠中の女性について、「必然性がなければ流行地域への渡航を考え直すべき」とする見解を示していましたが、妊娠中の感染と「小頭症」との関連を示す報告が増えているため、より踏み込んだ勧告となりました。また、WHOは性交渉によってジカ熱に感染するリスクも、これまで考えられていたより高いという見解を示しました。
WHOのチャン事務局長は記者会見で、「今後もジカ熱の感染地域の拡大が予想される」と述べ、妊娠中の女性に対してそうした地域への渡航を控えるよう呼びかけました。

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