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北朝鮮制裁決議 「米中が強い危機感共有」
3月3日 11時50分

北朝鮮制裁決議 「米中が強い危機感共有」
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国連の安全保障理事会で北朝鮮に対する新たな制裁決議をまとめたアメリカのパワー国連大使が、NHKのインタビューに応じ、アメリカと中国が北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)体制に対して強い危機感を共有したことが、厳しい内容の制裁で合意できた要因だという認識を示しました。
国連の安保理では2日、アメリカと中国が1か月半にわたる交渉の末まとめた北朝鮮に対する新たな制裁決議が、全会一致で採択されました。
アメリカのパワー国連大使は2日、NHKのインタビューに応じ、「新たな決議はさまざまな禁輸措置によって北朝鮮の核開発を妨げ、長期的には北朝鮮に政策変更を迫るものとなってほしい」と述べ、今回の制裁決議が核開発の断念につながることに期待を示しました。
また、当初慎重だった中国が同意したことについて、「われわれが粘り強く交渉した結果であり、中国も北朝鮮の現体制が極めて危険だという認識を持ったことが交渉を後押しした」と述べ、アメリカと中国がキム・ジョンウン体制に対して強い危機感を共有したことが、厳しい内容の制裁で合意できた要因だという認識を示しました。
一方で、中国が制裁と並行して北朝鮮との対話の再開を訴えていることについては、「北朝鮮が核を放棄する交渉に応じるなら歓迎するが、現状で北朝鮮が求めている対話は地域に安定をもたらさない」と述べ、核の放棄を前提にした対話でなければ応じられないという考えを重ねて示しました。

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