Web担当者が覚えておいた方がいいSEOランキングアルゴリズムまとめ
2016年3月9日
企業のWeb担当者はメインの業務と掛け持ちの方が大多数なはず。本業が忙しいと、SEO情報についてなかなかキャッチアップが追いつかなくなりますよね。
新しいアルゴリズムが導入されると、必ずと言っていいほど悪質なSEO会社が電話やメールで営業をしてきます。キャッチアップが遅れると十分な知識も無いため、この悪質なSEO会社の営業に口車に乗ってしまうかもしれません。
今回そんな悪質なSEO会社に捕まらない為にも、よく話に出てくるアルゴリズム・アップデートや最近導入されたアルゴリズムについて紹介します。
パンダアップデート
パンダアップデートとは良いコンテンツの順位を上げ、低品質・粗悪なコンテンツを上位に表示させない為のアルゴリズムです。英語圏では2011年から、日本では1年遅れの2012年から導入されています。
導入から2013年2月までは1ヶ月~1ヶ月半の間隔で手動更新されていました。2013年3月以降は、自動更新に変更されています。また、手動更新の時は、パンダアップデートがあると定期的にGoogleからアナウンスがありましたが、自動更新に移行後は以下のように不定期なアナウンスになっています。
2013年3月以降のパンダアップデートの更新アナウンス:
- 2013/07/18
- 2014/09/22
- 2014/10/25
- 2015/07/19
関連記事:
【パンダアップデート4.2対策】「価値のない質の低いコンテンツ」を作らない、あったら削除する
良いコンテンツの定義について
良いコンテンツ=文字数が多いコンテンツではありません。ユーザーの質問(検索キーワード)に対して、どれだけ詳しく回答出来ているかが良いコンテンツの定義になります。従って、キーワードによっては文字数が多いもの少ないものができますので、一概に文字数が少ないからと言って低品質コンテンツということではありません。
関連記事:
Youtube再生数6億8千万回の「Goosehouse」に学ぶコンテンツマーケティングの考え方
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートは、2012年から導入されたウェブスパムを行うサイトを取り締まり、順位を下げるアルゴリズムになります(ほとんどがスパムリンクを対象にしたもの)。
また、よくリンクの手動ペナルティと比較されますが、ペンギンアップデートはアルゴリズムでの処理の為、手動ペナルティとは異なり通知が来ません。しかも、ペンギンアップデートの方が手動ペナルティよりリンクを多くチェック出来るため、Googleサーチコンソール上に出てないリンクも、ペンギンアップデートの対象になっている場合があります。
なので、手動ペナルティよりペンギンアップデートの方が復旧に時間を要します。ペンギンアップデートに合わない為にも、外部リンク施策を行っているSEO会社には依頼しない事が重要です。
尚、直近のペンギンアップデート情報やリンクの調査方法や手動ペナルティの解除方法については、以下のエントリーを合わせてお読み下さい。
関連記事:
- 少数の外部リンクで手動ペナルティを受けた時の対処方法
- 「コンテンツマーケティング」ブームだからこそ重要な1つの指標、被リンク(外部リンク)を調べる方法
- 【最新SEO】ペンギンアップデート4.0対策 不自然な被リンク削除・否認はお早めに!
PageRankアルゴリズム
PageRankアルゴリズムとはリンクの評価システムで、0~10までの11段階の数字で表されます。現在では、表向きのPageRankの数値が変更されなくなっており、ツールで見てもPageRankがついていないか以前の数値で止まっている状況です。
この状況からPageRankが無くなってしまったように見えますが、Google内部ではPageRankが変動しています。ですので、現在でも健在で重要なアルゴリズムの1つになります。
また、昔よりもかなり減りましたが、今でもSEO会社からの営業電話やメルマガで、「PageRankがいくつのドメインからリンクを貼りませんか?」という営業があります。これらのリンクは、ほとんどの場合ペンギンアップデートに捕獲されるか、手動ペナルティが来てしまいますので絶対に手を出してはいけません。
HTTPSアルゴリズム
HTTPSアルゴリズムとは、Googleが2014年に発表したアルゴリズムで、名前のままHTTPS(SSL/TLS)化したサイトを優先して表示するアルゴリズムです。
常時HTTPS化を推奨
これまでのHTTPSは、決済ページなどセキュリティが重視される一部のページに利用することがほとんどでした。しかし、GoogleはHTTPSアルゴリズムの発表とともに、サイト全体をHTTPS化する常時HTTPS化を推奨しています。
現状アルゴリズムのシグナルの強さとしては微弱なものでしかありません。ほぼ同等の評価をされているサイトがあるとしたら、HTTPS化したサイトが少し順位が高くなる程度のシグナルです。
今後シグナルを強くしていくような発言をGoogleの技術者がしていましたが、2016年の現在でも特にシグナルが強くなったような傾向はありません。
モバイルフレンドリー
モバイルフレンドーアップデートとは、モバイルの検索結果上で、モバイルに対応したサイトを評価する為のアルゴリズムで2015年4月に導入されました。
これ以前のモバイルの検索結果はPCの検索結果とほとんど変化はありませんでした。モバイルフレンドリーアルゴリズム自体あまり強いシグナルでは無いため、順位への影響はありません。
ですが、最近ではスマホサイト利用者が増え、利用時間も伸びており、PCの利用者、時間を超える勢いです(スマートフォンからのインターネット利用者、2015年冬にはPCを超える可能性)。特に理由がない限りはスマホ化することをおすすめします。
関連記事:
モバイルフレンドリー対策はお済みですか?スマホサイト制作と最適化のすすめ。
AMPについて
AMPとはAccelerated Mobile Pagesの略で、モバイル端末でのページ表示スピードを高速化する取り組みです。これを利用するにはAMP専用のページを作成、もしくは生成する必要があります。現状のところ、工数がかかるだけでAMP化しても一切SEOに影響はありません。
また、モバイルの検索結果にもある条件下のみでしか出現しません。従って、今のところ様子見で問題ありません(ニュースメディアなど時事性が強いサイトは要検討)。
尚、「AMP化で上位表示出来る」などの営業もあるかもしれませんが、無視することが懸命です。
関連記事:
スマホSEOに影響あり?ウェブ表示を高速化させる「AMP」について解説
まとめ
今回は主要なアルゴリズムについて紹介しました。
SEO情報は変化が早くキャッチアップも難しい場合もありますが、最新トレンドの概要だけでもつかんでおきたいですね。
ホワイトベアーブログでは最新のSEO情報を紹介していますので、SEO情報のキャッチアップに利用して見てはいかがでしょうか。