よく、小学生とかもっと小さい子に、”なりたい職業”を聞くやろ。
ならば、電車の運転士とかパイロットとか先生とか、そういうのが出てくる。
最近はちゃうかもやけど、私らの頃はそうやった。
女の子やと、私の小さい頃の呼び方やと、スチュワーデスさんとか保母さんなんか多かったやろ。
その、”なりたい職業”にならせたったらええやん。
もちろん、これらは人気の職業やから、倍率も高くて希望に応えられんかも知れん。
けど、私が鉄道会社に入れんかったから、やむなく日立製作所に入ったように、関連の職業だってある。
日立製作所やと、それでもまだ人気かもやから、もっと一般的に言うたら、連結器作っとる会社とか、貫通幌作っとる会社とかあるやろ。
そういうのを頑張って見つけることはできる。
そして、好きな仕事に入ったら、それこそ全力投球して、仕事が面白くなるやろ。
その仕事を毎日毎日8時間とかやっとったら、当然のように「こうしたほうがええんちゃう?」と思うようになる。
そうすると、資本主義下だろうが共産主義下だろうが、管理者に対して自分の主張を繰り広げなアカンようになる。
どっちみちひとりやと、その意見は握りつぶされるやろ。
自分の考えのほうが未熟な場合が多いのは当然やし。
けれども、10個に1個とか、「いやこれどう考えても私の意見のほうがええやろ」というのは出てくる。
そして、仲間に聞いて回ったら、「うん、そのほうがええなあ」ということになる。
それで、仲間が寄り集まって、「コッチにしようよ」ということになる。
それが、非常に原初的な”労働運動”や。
”労働運動”っていうとものすごく泥臭い、派閥抗争みたいなイメージがあるけど、もともとは上に挙げた初心があるはずやと思う。
”労働運動”ではない”市民運動”というのがあって、コレのほうがスマートでいいように一見思えるけれども、”市民運動”はベースに、「労働は辛いものなのだから、お金を得るための手段と割り切って8時間働き、労働以外で自分の思う主張をしましょう」というところがある。
”労働は辛いものなのだから”というのがダウトやねん。
”労働以外で自分の思う主張をしましょう”というならば、自分の思う主張を労働に変えてもたらええだけやんなあ?
だって、そもそも政治家なんて、自分の思う主張を労働として体現しとる存在そのものなんやからなあ。
高校時代の教師の和田勝紀から面と向かって言われたけど、教育自体が、”夢”を追うことは恥ずかしいこととしてもとる。
”夢”を諦めて、つまらない労働に従事し、理不尽な社会の現実と向き合うことが、「大人になる」ことやと、大多数が思うてもとる。
まずは”夢”を実現できる社会にせななあ。
それこそが、安倍晋三が口先だけで言う「一億総活躍社会」の本来のあるべき姿なんちゃうんかなあ?
現実は逆で、”夢”を実現した人間は口うるさすぎて、為政者にとって邪魔な存在でしかないから、私が日立製作所から懲戒解雇されたとおり、真っ先にクビを切られる。
法案で、解雇自由化が通ったとかやけど、”夢”を実現するのが余計に難しく、労働がなにも考えない人間の”作業”になってしまい、これまで以上に苦痛なものになるだけや。
いや、そんなことを書くと、たとえば葬儀屋とか、誰も”夢”には思わない職業だ、と言う人間もおるやろ。
もう、社会人になってしまっている人々は、自分の職業が、誰も”夢”には思わない職業だ、と思うてまうやろ。
けどそうではなくて、自分の職業を、誰かに夢として思うてもらえるようなものにしてかなアカン。
いま、「一億総活躍社会」といいつつ、自分の職業の素晴らしさを、子供に対して胸を張って言える大人がどれだけおる?
”自分の職業の素晴らしさを、子供に対して胸を張って言える”ような職業に、自分の仕事を変えてかなアカンし、そういう意思を持った人々で溢れた社会にしてかなアカンと思う。
労働運動を否定しているのではなくて、いま労働運動をしている人々も、「そういう考え方もあったか!」と思い直してくれるんちゃうか、と思う。
それが新たな共感を得ると思うねん。
そういや、中町出身で高校の同窓の、宮田弘和も吉田直裕も、行政庁のヨウワカラン公務員になったっぽいなあ。
2人ともうるさい私を毛嫌いしとったなあ。
てか宮田は天下ったのか、NEXCO西日本か。吉田直裕は特許庁と聞いた。
どっちも、なにが面白いのかヨウワカラン。
特許の審査なんて、それがどのようにヒトのためになっとるのかサッパリワカラン。
特許という制度をなくして、誰かが考えついたことは人類共有の知識にしたほうが、世界はだいぶ平和になるんちゃうかとさえ思う。
そういや私は死んでも公務員にはなりたくなかった。
国鉄がJRになってなかったら国鉄に入りたかったから、そういう意味では公務員になりたかったけど、”安定しているから”とかいう理由で職業を決めたいとは思わんかった。
”安定しているから”という理由で職業を決めたヤツの気が知れんかった。
もらえるカネの多さではなく、好きなことをやっていきたいと思った。
その思いはいまもカワラン。
まあ、とはいえ、結婚して子供が生まれるくらいの安定は必要とは思うよ。
私の人生がだいぶ不安定なのは事実や。
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