2016年3月9日03時30分
難民危機をめぐって、欧州連合(EU)は7日、ブリュッセルでトルコと首脳会議を開いた。トルコが、今後同国からギリシャに密航したすべての移民や難民の送還を受け入れることなどを提案し、大筋で合意した。EUは17、18両日の首脳会議で正式合意を目指すが、成立すれば難民、移民の流れが大きく変わる可能性がある。
「欧州への不法な人の流れが正常化される」。ドイツのメルケル首相は会議後の会見で、合意がEUの難民政策の重要な転換点になると強調した。
共同声明によると、トルコの提案は、密航でギリシャ入りした難民や移民がすべて送り返されるのをトルコが受け入れる代わり、その中に含まれるシリア人と同じ人数だけ、トルコにとどまるシリア難民をEUが「第三国定住」で受け入れるという内容だ。共同声明は「これを基本に取り組むことで合意した」とした。
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朝日新聞国際報道部
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