複数選手がシャラポワが服用の禁止薬物で陽性反応 ロシア

3月9日 5時30分

女子テニスのマリア・シャラポワ選手が禁止薬物を服用していたことが明らかになったのに続いて、ロシアではスピードスケートの金メダリストをはじめとする、複数のスポーツ選手が同じ禁止薬物に陽性反応を示したと相次いで報じられ、波紋が広がっています。

ロシア国営通信は８日、おととしのソチオリンピックのスピードスケート、ショートトラックで金メダルを獲得したセミョン・エリストラトフ選手と、スピードスケートの世界選手権でこれまでに５つの金メダルを獲得しているパベル・クリズニコフ選手がドーピング検査で禁止薬物、メルドニウムの陽性反応を示したと報じました。また、ロシアバレーボール連盟は８日、ロシア男子代表のアレクサンドル・マルキン選手からもメルドニウムの陽性反応が出たことを明らかにしました。
メルドニウムはＷＡＤＡ＝世界アンチドーピング機構が、ことし１月１日に新たに指定した禁止薬物で、女子テニスのシャラポワ選手がことし１月の全豪オープンで行われたドーピング検査で陽性反応を示し、７日に釈明会見を行ったばかりです。
一連の事態を受け、ロシア下院でスポーツなどを担当する委員会は今月１０日に、この問題を検討する緊急の会議を開催すると発表し、波紋が広がっています。