トップページ科学・医療ニュース一覧ジカ熱 放射線で蚊の繁殖抑える技術 IAEAが提供へ
ニュース詳細

ジカ熱 放射線で蚊の繁殖抑える技術 IAEAが提供へ
3月9日 6時20分

ジカ熱 放射線で蚊の繁殖抑える技術 IAEAが提供へ
k10010436571_201603090549_201603090616.mp4
中南米を中心にジカ熱の感染が広がるなか、IAEA=国際原子力機関は放射線を使って、ウイルスを媒介する蚊の繁殖を抑える技術を被害を受けている国々に提供する、新たな取り組みを始めることを決めました。
IAEA=国際原子力機関は8日、オーストリアのウィーンにある本部で定例の理事会を開き、ジカ熱の感染が広がっている国々を支援するため、新たな取り組みを始めることを決めました。
承認された取り組みでは、オスの蚊に放射線を当てて繁殖能力を失わせたあと、野外に放ち、ジカウイルスを媒介する蚊が増えないようにする技術を中南米の国々に提供するとしています。こうした技術を地元の人たちが使えるようにするため研修を行うほか、各国の人材のネットワークを構築して、情報交換などを進めることにしています。
この取り組みには来月からの4年間で、230万ユーロ(およそ2億8700万円)が必要とされ、理事会で日本が早速、およそ3000万円の拠出を表明しました。IAEAは、去年は、エボラ出血熱の感染が広がったアフリカでも支援を行うなど、原子力関連の技術をさまざまなかたちで役立てることに力を入れています。

関連ニュース

k10010436571000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ