「高等研究院」新設へ 定年研究者の流出防止
京都大(京都市左京区)は8日、優れた研究者が定年(65歳)後も学内で研究に専念するための新組織「高等研究院」を4月に新設すると発表した。定年を迎えた世界トップレベルの研究者の流出を防ぐのが狙い。特別教授として年俸制で雇用し、研究成果次第で特別手当などを出す。
特別教授に就任するのは1990年に「数学分野のノーベル賞」といわれるフィールズ賞を受賞した森重文・京大数理解析研究所教授と、チンパンジーの認知能力研究の第一人者として知られる松沢哲郎・京大霊長類研究所教授の2人。森氏は新組織の「院長」を兼務する。【木下訓明】