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新橋演舞場

新橋演舞場の”非公式”紹介ブログです♪公式よりも内容の濃い役立つ情報をお送りいたします!

大阪松竹座 スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース

公演情報

今回は大阪松竹座にてスーパー歌舞伎Ⅱワンピースを観劇してきましたのでご紹介したいと思います。

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昨年の10月11月と2か月間にわたり新橋演舞場で公演され大好評のうちに幕を閉じた「スーパー歌舞伎Ⅱワンピース」。メディアにも多数取り上げられ、新橋演舞場は知らなくとも「ワンピースが歌舞伎になった」ということを知っている方は多いのではないでしょうか。

私も当然演舞場で観劇しましたが、それはもう素晴らしいものでした。私は原作のワンピース単行本も全巻持っているワンピースファンですが、歌舞伎を知らないワンピースファンであっても大変楽しめるものとなっていました。そして歌舞伎の要素もふんだんに盛り込まれていますので歌舞伎を観たことの無い方でも初めての歌舞伎としてうってつけだと思います。全3幕計4時間、休憩を入れるとほぼ5時間と本格歌舞伎さながらの長時間の演目ですが、一瞬たりとも飽きさせない、笑いあり涙ありの非常に濃密な時間を過ごすことができました。


そんなスーパー歌舞伎Ⅱワンピースが3月に大阪松竹座、4月には福岡の博多座で公開されることとなり、再びあの感動を味わいたいと3/1の初日公演にはるばる大阪まで観劇に行ってまいりました。


ちなみに大阪松竹座とは、新橋演舞場と同じく全国に4つある松竹の直営劇場の一つ(他には歌舞伎座と京都南座)で大阪は心斎橋道頓堀のあの有名な”かに道楽”の斜め向かいにあります。

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初日ということもあり、劇場前は大混雑。道頓堀の入口がほぼふさがってしまっていました。新橋演舞場での公演時は開演の45分前に開場していたので、16:30の開演に合わせて15:30に劇場に到着しましたが、まさかの30分前開場ということで16:00まで開場を待つことに。いざ開場してからも混乱を防ぐためか入口を片側しか開けずもぎりも2名体制の為中々場内に入れません。開場から10分ほど経ってようやく中に入ったところ、、、

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狙っていた限定のお弁当はすでに売り切れていました。。。
気を取り直してグッズコーナーを見てみると、新橋演舞場での公演時より種類が大幅に増えていました。


グッズ一覧はこちら↓
www.onepiece-kabuki.com

また、演舞場のときにはまだ色がついていなかった特製フィギュアに色がついて予約販売開始していました。


演舞場の時↓
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今回の色付きバージョン↓
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お値段は送料込みで17,800円。私はグッズを買うタイプのファンではありませんが、これは買っちゃおうかなと思うぐらいの完成度でした。


そうこうしているうちに5分前のブザーが鳴り、客席に向かいます。客席に入ると新橋演舞場と比べるとだいぶこじんまりとしていますが、その分どの席からでも舞台が近く感じられて良い劇場だなと感じました。演舞場でワンピース歌舞伎を観劇した際は真ん中よりも後ろのほうの席だったため舞台からかなり遠かったのですが、今回は前から7番目のど真ん中!ポールポジションです。席には小さく折りたたまれたビニールシートが置いてあります。これは2幕目に大きな滝が登場し舞台上で10トン(!)の水を流した際、お客の服が濡れないために1列目から10列目ぐらいまでの席に置いてあります。


内容は是非ご自身の目で観て頂きたいのですが、歌舞伎ならではの一人二役、三役を演じ分けるところが圧巻の一言です。


市川猿之助さんが、ルフィとハンコック、さらにシャンクスまで演じますが、複数回の早替えを駆使してルフィとハンコックの掛け合いなんてことをやってのけます。


また、演舞場公演の時はゾロ、ボンクレー、スクアードの三役を演じた坂東己之助さんと、サンジ、イナズマの二役を演じた中村隼人さんの若手お二人が素晴らしい演技で話題を集めましたが、今回から加わったサディちゃん、マルコの二役を演じる尾上右近さんがまた素晴らしく、より見所が増しました。


一度観ている方でも新しいキャラ、新しい場面が多数追加されていますので、前回以上に楽しめることうけあいです!


また、これから観たいという方。一番の見所は坂東己之助さん演じるボンクレーです!もうあの原作のボンクレーがそのまま飛び出してきたと言っていいレベルの完成度。歌舞伎役者の演技の幅には感嘆いたしました。そしてボンクレーのあの衣装での花道引っ込みの飛び六方!カッコよすぎて震えます‼︎

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※写真変更いたしました。ベンサム様ご指摘ありがとうございます。


他にも超ハイテンションおかま王”イワンコフ”と知将”仏のセンゴク”を演じ分ける浅野和之さんや、今回から変わってエースを演じる平岳大さん(これまたカッコイイ)、大海賊”白ひげ”を大迫力で演じる市川右近さんなど挙げていったらキリがないのですが、とにかく超おもしろいです!これを観ないと人生損をすると言っても過言ではありません!



言葉は現代語で話すのでイヤホンガイドはいりません。というかないです。しかし歌舞伎ならではの”大向こう”(◯◯屋!ってやつです)もあったりして歌舞伎の雰囲気も存分に楽しめます。


歌舞伎の分かりづらいところを全て排除して、歌舞伎の良いところだけを取り入れた舞台だと思います。


3月は大阪松竹座、4月は福岡博多座で公演していますのでお近くの方は是非ご覧になって下さい!私は博多座も行きますよー!



あとまだ正式に発表になっていないので内緒でお願いしたいのですが、来年の10月11月に我らが新橋演舞場にて凱旋再公演が決まったそうです。これを観るまでは死ねません(笑)