艦これにはシステム上火力キャップというものが存在します。これを知らずに装備を構成するとせっかくの良装備もその性能を発揮しきれず、最悪の場合1スロット丸々無駄にしてしまうことになりかねません。特に高火力艦を運用する際は注意が必要です。
目次
火力キャップとは
艦これではシステム上、火力がある一定の数値を超えるとそれ以上火力を上げても実際の攻撃力への反映が非常に緩やかになる(ほとんど影響がなくなる)キャップ値というものが存在します。
このキャップ値は下記のように交戦形態と陣形ごとに決まっています。
攻撃力キャップ値
| T字有利 | 同航戦 | 反航戦 | T字不利 | |
|---|---|---|---|---|
| 単縦陣 | 121 | 146 | 184 | 247 |
| 複縦陣 | 153 | 184 | 231 | 310 |
| 輪形陣 | 175 | 211 | 265 | 355 |
| 梯形陣 | 205 | 247 | 310 | 415 |
| 単横陣 | 205 | 247 | 310 | 415 |
火力が必要な局面では基本的に単縦陣を選ぶでしょうから陣形はともかくとして、交戦形態はランダムで決定されるため全ての形態でMAX火力とするためには247必要なことになります。
しかし全ての交戦形態で火力MAXとするのは果たして効率的なのでしょうか?下記は各交戦形態の選択率と火力補正値です。
交戦形態
| 形態 | 火力補正 | 発生確率 |
|---|---|---|
| T字有利 | 120% | 15% |
| 同航戦 | 100% | 45% |
| 反航戦 | 80% | 30% |
| T字不利 | 60% | 10% |
※彩雲搭載時はT字不利がほぼ全て反航戦に置き換えられます
最もダメージ効率の悪いT字不利は発生確率が僅か10%しかありません。さらに彩雲を積むとこの確率は1%以下にまで減少します。
このことから確率の低いT字不利は切り捨て、残った中で最もダメージ効率の悪い反航戦を意識した184をダメージキャップ値として意識するのが一般的です。
正規空母
キャップ値を最も意識しなくてはならないのは戦艦ではなく実は正規空母です。空母は火力計算値が特殊で、元々の火力だけでなく艦載機の種類(艦爆or艦攻)や装備スロット数が影響する(搭載機数は影響しない)うえ、装備を換装してもステータス画面に数値が反映されません。
通常の艦隊であれば艦戦を大量に積むことになるためキャップ値を気にする必要はありません。ここでは艦戦を積む必要のない支援艦隊(支援射撃)時について記載します。
飛龍改二、蒼龍改二、大鳳改
飛龍改二はその高い火力によって彗星十二甲を2つ積んだだけで砲撃戦時の火力が191と反航戦キャップをオーバーします。これ以上艦爆を積んでもほとんど効果は得られないため残りのスロットには電探を積んで命中率をあげましょう。
飛龍ほどではないものの同じく彗星十二甲を2つ積むと蒼龍改二は火力180、大鳳改は火力183になりキャップ値に迫ります。
彗星十二甲をもう1つ積むと本来火力が+20されるのですが数値のほとんどキャップ値オーバーで意味をなさないため、残りのスロットはやはり電探を積んで命中に補正をかけた方が効果的でしょう。
赤城改、加賀改、雲龍型改
赤城、加賀は彗星十二甲3つで火力188、雲龍は187と反航戦キャップ値を若干オーバーしますが、この程度のオーバーであればさほど無駄はないため残りの1スロットに電探で良いでしょう。
天城、葛城は彗星十二甲3つで火力182とほぼキャップ値ピッタリです。
翔鶴型改
翔鶴、瑞鶴は彗星十二甲3つで火力173と大きくキャップ値に届かないどころか一部の軽空母にも若干ですが劣るという恐ろしく不遇なことになっています。
4つだと火力193と一応キャップ値オーバーとなりますが支援艦隊の命中率の悪さを考えると1つは電探を装備しておきたいところです。
戦艦
空母以外の艦はダメージ計算が簡単で、ダメージ計算時はステータス画面の火力に+5した値で計算されています。
大和型改
高火力艦と言われてまず思い当たるのが大和型戦艦です。大和型改はフィット砲である46cm三連装砲を2つ積むだけで火力191(ダメージ計算時はさらに+5)と反航戦時のキャップ値をオーバーしてしまいます。さすがは日本の誇る戦艦大和。
そのため残りの装備枠には通常時であれば弾着観測射撃用に偵察機(観測機)と電探or徹甲弾、支援艦隊に出すなら命中率が上がるよう電探2つを装備するのがオススメです。
その他
大和型以外の戦艦は現状キャップ値を気にする必要はないかと思います。
最も火力キャップ値を特に意識しなければならないのは弾着観測射撃を気にせず主砲を積める支援艦隊ですが、最近実装されて戦艦の火力No.2にランクインしたRoma改に381mm/50 三連装砲改を4つ積んでようやくキャップオーバーとなる火力189(+5)です。
381mm/50 三連装砲改は火力は高いものの命中にマイナス補正があるため1つは電探を積みたいですし、火力No.3の霧島改二はフィット砲が35.6cm連装砲のため4つ積んだとしても火力は164(+5)にしかなりません。
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