【ワシントン=川合智之】マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長(74)は7日、ホームページで「出馬しても勝てないのは明白だ」と述べ、大統領選への不出馬を表明した。自身が出馬すれば不動産王ドナルド・トランプ氏(69)やテッド・クルーズ上院議員(45)が選ばれる恐れがあると警戒感を示した。
ブルームバーグ氏は「過去数カ月間、多くの国民に独立系候補としての出馬を要請された」とする一方で、トランプ氏が「(米国を)分断し扇情的な選挙戦を展開している」と指摘。クルーズ氏についても「トランプ氏ほど大げさではないが、やはり分裂を招く」と批判した。特定の候補の支持は表明しなかった。
同氏は米通信社ブルームバーグの創業者で、トランプ氏を上回る資産を持つ大富豪として知られる。2002年から12年間、市長を務めた。以前は民主党員だったが、市長選出馬時に共和党に入党し、07年に離党した。