今、空前のからあげブーム! 一体何が起こっているのか!?
「からあげWalker」の編集長、野木原晃一さんに伺いました!
・野木原さんは、なぜ「からあげWalker」を発行しようと思ったんですか?
何よりも僕がからあげが大好き。自分がうまいからあげ店を食べ歩けると思ったから。
食の激戦区である東京のからあげの進化ぶりを取材したかったので。
そうなると、最近盛り上がっている名古屋は?ザンギの札幌は?聖地の大分県中津、
元祖の宇佐は?と全国が気になるので、全国網羅、231店を紹介しました。
からあげだけで、一冊にまとめたウォーカーはこれまでなかった。
何よりも日本唐揚協会の全面協力を得られた事が大きい。
揚げ物、揚げたては絶品、自分で食べる量を調整できる
パワーフード、スタミナ、幅広い食事シーンに対応
「おやつ」「おかず」「つまみ」のどれにもなる。
また、「内食(うちしょく・家庭)」、
「中食(なかしょく・お惣菜売り場)」、「外食」どんなシーンでも食べられます。
郊外、都市部といった地域性も選ばない。
コンビニや、スーパーのお惣菜売り場、お弁当屋さんなどあらゆるところで出会う。
・今まで何回か、からあげブームがあったと思いますが、
日本の「からあげ」にはどんな歴史が?
そもそもからあげの起源は、
江戸初期に、中国から日本に伝わった「普茶(ふちゃ)料理」と言われています。
当時は「唐(とう)あげ」とも呼ばれ、小さく切った豆腐を油で揚げ、
醤油と酒で煮たものでした。つまり、からあげ=とり肉とは限らなかったのです。
とり肉が、食卓に多く見られるようになったのは、ここ30〜40年のことです。
昭和30年代、「戦後の食糧難に備えて養鶏場を多く造る」という国策のもと、
全国各地に設置されました。それにともなって、
鶏料理の多彩なレシピが開発されるようになり、鶏肉文化が発展していきました。
中でも、からあげが親しまれるようになった理由は、
「揚げる」という調理法がポイントです。
流通があまり発達していなかった時代、質が高い鶏肉はなかなか手に入りません。
焼く、ゆでる、煮るといった素材の味がよりダイレクトに伝わる調理法に比べて、
「生姜やニンニクといった香味野菜や、しょうゆでしっかり下味をつけて、揚げる」
からあげは、とり肉をおいしく、ごちそうにするのに最適な料理でした。
そうした、だれもが親しみやすい料理という素地があったからこそ、
からあげが、だれからも愛される存在になったといえます。
・ 「からあげ」にも ジャンルや分類はあるの?
調理の分類、
日本唐揚協会が監修
からあげの定義とは「からあげ」は、揚げ油を使用した調理法、
また、その料理された料理のことを指す。
よって、ころものない素揚げも、
フライドチキン、チキンナゲットも、すべてからあげ。
<部位>
P93とりのからあげの部位を12種類紹介しています。
砂肝(砂ズリ)、手羽先、手羽中、手羽元、カタ、モモ肉、
ナンコツ、ムネ肉、ササミ、セセリ、鶏皮といった部位による違い。
1/2羽を豪快にあげた「半身(はんみ)揚げ」というカテゴリーもあります。
醤油味、塩味といった味つけの違いもあります。
・編集長オススメの「今、東京で食べるべき!からあげ」というと?
<大分唐揚げ専門店、とりあん幡ヶ谷店>
宇佐市の名店、骨なしモモ(220円100g・3個)九州産の鶏を厳選。
宇佐で醸造された薄口醤油ベースのタレに1日半漬け込んだ鶏肉に、
薄くまんべんなく粉をなじませる。空気に軽く触れさせながらふんわりと揚げる。
骨なしミックス(550円)はモモとムネが約100gずつ入ったセット。
醤油ベースに十種類のスパイス、ニンニク、生姜、
香味野菜やフルーツで下味を付けている。
<元祖 中津からあげ もり山 学芸大学店>
味のベースになっている塩に天然塩を使うなど天然調味料にもこだわりを持つ。
肉本来の味を重視し、余分な味付けをしないのも特徴。
骨なし(もも、290円100g)
柔らかな食感と肉汁たっぷりのジュージーな味わい。
<とよ田 自由が丘>
砂肝、手羽、もも、スープのコース\2250
「砂肝」「手羽」「もも」と、日本で唯一、とりのからあげがコースで食べられる店。
潮をふったシンプルな味付けだが絶品。最後には、とりだしのスープも出てくる。
・進化系や面白い食べ方や部位の「からあげ」は?
「半身揚げ」が、かなりブーム。
豪快にたべられるという事と、縦半分にさばいているので、
様々な部位を一度に味わえる事で注目されている。
東京では京成立石「鳥房・とりふさ」でも食べられます。
グラムによって価格が違い、メニュー表記は時価となりますが、
かなりのボリュームで安くておいしい。
からあげウォーカーで紹介しているのは、580〜730円。
<「からあげWALKER」お知らせ>
「日本唐揚協会」初の公式本!定価880円+税
3刷りが決定しましたので、完売している書店にも再入荷!
ぜひ、お買い求め下さい。
J-WAVE GOLD RUSH 【CURIOUSCOPE】のコーナー
「からあげWalker」の編集長、野木原晃一さんをお迎えしました!
ありがとうございました。