クレジットカードのショッピング枠を悪用して違法な高金利で金を貸し付けたとして、警視庁生活経済課は4日までに、元貸金業、松田利男容疑者(76)=さいたま市大宮区桜木町2=と中国籍の自営業、王陽容疑者(46)=東京都台東区小島2=を出資法違反(高金利、脱法行為)容疑で逮捕した。
生活経済課によると、松田容疑者らは婦人服店など少なくとも11店舗の名目で複数のクレジットカード会社と加盟店契約を結んでいた。店のホームページを作るなどしてカード会社を信用させ、審査を通っていたという。店舗の実態はなく、不審に思って契約解除したカード会社もあった。
同課は、松田容疑者らが2006年4月~15年6月の約9年間で計約8億4千万円を貸し付け、約2億1千万円の利益を得たとみている。
逮捕容疑は昨年1~6月、21回にわたり、クレジットカード決済で商品を販売したと装い、買い取り代金名目で金を貸し付け、神奈川県の建設作業員の男性(60)ら男女7人から、法定の約12~42倍の利息計55万5900円を受け取った疑い。