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【スポーツ】

[卓球]日本代表が帰国 リオで中国に雪辱だ

2016年3月8日 紙面から

記者会見を終え「銀メダル」を手にする選手=千葉県成田市のANAクラウンプラザホテル成田で(河口貞史撮影)

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 卓球世界選手権団体戦で男女アベック準優勝を果たした日本代表が7日、成田空港に帰国。成田市内のホテルで会見した。リオデジャネイロ五輪前哨戦ともいえる大会で銀メダルの好結果を得た一方、男女いずれも王者・中国に0−3のストレート負けを喫して実力差を見せつけられたのも事実。石川佳純(23)=全農、水谷隼(26)=ビーコン・ラボ=の男女両エースはリオ五輪での雪辱を期し、さらなる精進を誓った。

 男女アベック銀メダルの効果は絶大だった。世界選手権開催地のクアラルンプールから帰国した成田空港で300人近いファンや報道陣に迎えられた主将の福原愛(27)=ANA=は、「あれっ!? これってリオ五輪だっけっていうぐらいたくさんの方が声をかけてくださった。さらに頑張ろうと思ったし、もっとたくさんの方に喜んでいただけるように努力しようと思った」とうれしいサプライズに目を丸くした。女子は2大会連続の準優勝ながら、五輪イヤーならではの盛り上がりに目を白黒させた。

 その一方で男女ともに王者・中国の厚い壁にはね返されており、リオ五輪を前にあらためて対策の必要性を痛感させられた。39年ぶりとなる銀メダルを獲得した男子のエース、水谷は「決勝に進めたのは準決勝の相手が格下のイングランドだったから。銀メダルを取れたのはうれしいけど、みんな全くそれで満足はしていない」と今大会の結果を冷静に分析。「これでリオ五輪のメダルが近づいたか」との質問にも「それは全くない」と現状に甘んじることなく、さらなる高みを目指す。

 ロンドン五輪女子シングルス金メダリストの李暁霞(中国)から決勝で2ゲーム先取の石川も「9−8でリードした第3ゲームで弱気なレシーブから逆転され後悔がある。あそこでミスをしてもいいから勇気を出していれば…というのが一番の反省点。あと1本欲しいところで勝ちきる強さ、勇気を今後の訓練で身につけたい」と自身を鼓舞。男女ともに頂点をつかめなかった苦い経験を糧に、リオ五輪では「打倒・中国」を合言葉に一致団結で挑む。 (千葉亨)

 

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